Netflix実写版
幽☆遊☆白書
『幽☆遊☆白書』とは
全19巻。
主人公の浦飯幽助とその仲間たちの活躍を描く冒険活劇。
主人公が死亡するところから物語が始まり、生き返る試練を受けることになる。
「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて、1990年51号から1994年32号にかけて連載された(全175話+外伝1話)。
1993年、第39回小学館漫画賞受賞。
また、1992年から1995年までフジテレビ系列にて放送されたテレビアニメは高視聴率を記録した。
通称は「幽白(ゆうはく)」、他に「幽遊」など。
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Netflix実写版『幽☆遊☆白書』
2023年12月、世界190か国に向けて配信された。
公開3日目でNetflixが展開する世界ランキングで2位となった。
主演は北村匠海氏。
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あらすじ
ケンカに明け暮れる毎日を過ごす中学生・浦飯幽助はある日、幼い子どもを庇って事故死してしまう。
しかし、霊体となった幽助は、霊界案内人を名乗る女性・ぼたんから、不良である幽助が「善い行い」で死ぬことが想定外だったため、天国にも地獄にも彼の行き先がないという衝撃の事実を告げられる。
生き返るための試練に挑み、霊界探偵として人間界・魔界・霊界を舞台に壮大な謎に巻き込まれていく。
登場人物
浦飯幽助
演 - 北村匠海
主人公。
初登場時14歳。
皿屋敷中学2年生。
桑原和真
演 - 上杉柊平
初登場時は皿屋敷中学2年生。
幽助のライバル的存在。
蔵馬
演 - 志尊淳
元盗賊の妖怪。
とある事情から霊界から逃げて、人間界では南野秀一として生活している。
正体は狐が妖怪に変化した妖狐。
飛影
演 - 本郷奏多
盗賊にして邪眼師の妖怪。
雪菜の双子の兄。
炎の妖気使い。
雪村螢子
演 - 白石聖
ヒロイン。
皿屋敷中学2年生。
幽助の幼馴染にして、同級生の少女。
幽助とは幼稚園のころからの腐れ縁であり、ケンカが絶えないが相思相愛の仲。
趣味は料理と掃除。
好きな色は青。
得意技はビンタ。
実家は定食屋「雪村食堂」。
ぼたん
演 - 古川琴音
死者を霊界に連れていく霊界案内人。
生年月日、年齢、血液型は全部不詳で、趣味は空中散歩。
通常時は着物姿で髪の毛をポニーテールで結っている。
本人曰く "死神のような" 職のわりにはドジで快活で明るく、喜怒哀楽をハッキリ顔に出す人間以上に俗世っぽさの色濃い性格。
容姿も優れており、桑原が心中で「かわいいねーちゃん」と評している。
コエンマ
演 - 町田啓太
霊界の長(エンマ大王)の息子で霊界探偵としての幽助の上司。
アニメ版では通常おしゃぶりをした赤ん坊のような姿だが実際は700歳以上(本人曰く「幽助の50倍は生きている」)であり、人間界では人間界Ver.としての青年姿(おしゃぶりはそのまま)で活動することが多い。
実写版では常に人間界Ver.。
700年以上も生きているが見た目も中身も子供であり、何か失態を犯す度にエンマ大王からお仕置きを受けているが、年長者らしい一面も見せる場面もある。
物語が進むにつれ、幽助とは上司部下の関係を超えた信頼で結ばれる。
幻海
演 - 梶芽衣子
霊光波動拳の使い手で幽助の師匠。
雪菜
演 - 見上愛
飛影の双子の妹にして、氷女の少女。
6歳以上100歳未満。
鳥を初めとした動物好きで心優しい性格で人思いだが天然な面もある。
桑原とは親密な関係だが、桑原からの求愛を理解しておらず、恋仲には発展していない。
飛影が実の兄であることは知らないものの信頼を寄せている。
容姿は飛影とは全く似ていないが、アニメでは瞳の色が同じで、身長も同じ。
鴉
演 - 清水尋也
長髪とマスクが特徴的で容姿端麗だが、好きな者を自分で殺すことに快感を覚えるサディスティックな性格。
美しいものを好み、蔵馬に対して異様な執着を見せる。
自らの妖気を素に爆弾を作る実力を持つ支配者(クエスト)級。
武威
演 - 荒井敦史
全身を鎧で包んでいる際は寡黙だが、鎧を外した後はよく喋るようになる。
鴉とは前からの付き合いであり、2人で戸愚呂兄弟と戦って敗北しながらも戸愚呂弟に80%の力を出させた。
額の傷痕は過去に戸愚呂弟と戦ってついたことがアニメ版で描かれた。
戸愚呂兄弟(兄)
演 - 滝藤賢一
戸愚呂弟の実兄。
弟からは兄者と呼ばれている。
アニメ版では弟と同様に元人間で50年前の暗黒武術会で弟や幻海と共に戦っている。
その時にどのような武術を得意としていたかは不明。
背格好は幻海と同程度くらいと小さく、弟の肩に乗って移動することが多い。
普段は物静かで理知的な振る舞いを見せるが、実際は饒舌で卑劣かつ残酷・嗜虐的な性格。
弟とは異なり、私利私欲のために妖怪に転生した。
戸愚呂兄弟(弟)
演 -綾野剛
作中で単に戸愚呂と呼ぶ場合はこちらの弟の方を指すことが多い(アニメ版でもスタッフロールにて兄が出演していない場合は「戸愚呂」と表記されている)。
元人間のB級上位妖怪。
過去に妖怪に転生し、永遠の若さと人智を超えた力を得る。
ストイックさやサングラスを着用している大男の厳つい外見とは裏腹にユーモラスな発言をすることも多く、戦い以外では相手を気遣う言葉を掛けるなど紳士的な面も見せる。
戦いに関しては醜悪な兄に対して「品性まで売った覚えはない。」と唾棄するように正々堂々の勝負を重んじる信念と、自他共に度が過ぎるほどに厳しい一面以外に真っ向から強さを追い求める求道者の性質も持つ。
筋肉操作で筋肉の量を自在にコントロールし、増強された筋力での格闘能力が武器。
筋肉操作80%だと拳の風圧が、100%だと指で弾いた空気が強力な武器となる(指弾)。
左京
演 - 稲垣吾郎
長髪の二枚目の青年で、右目に傷がある。
年齢は36歳以上。
過去に自分の命を4回、ギャンブルにかけたことがある。
自分と他人の命に全く価値を置いていない、生来の破綻者。
その一方でギャンブラーとしての誇りや戦いに関する美学は持っている。
垂金権造
演 - 春海四方
悪どいやり方で商売をしていたが、5年前、左京の売買ルートから横流しで手に入れた雪菜を監禁。
彼女に呪符を初めとした様々な拷問を行い、涙を流させたことで出来上がる氷泪石を手に入れ、それにより闇の世界で伸し上がっていった。
財産は日本の国家予算並みの金額である66兆2000億(アニメ版では、72兆3500億)もあるらしい。
人間とは思えない化け物じみた容姿をしており、幽助から「妖怪よりも妖怪みたいな顔」(アニメ版では「妖怪よりも酷い容姿」)と揶揄された。
桑原曰く「薄汚い腐れ外道」、戸愚呂弟曰く「良い死に方できない」、左京曰く「ゴミ」。
『幽☆遊☆白書』の良いとこどり?
シナリオは原作の「暗黒武術会編」までを駆け足で描いている。
なお、本作では "暗黒武術会" なる大会は存在しない。
原作「暗黒武術会編」でもそうであったように、本作でも一番の見所はやはり戸愚呂(弟)との一騎打ちのシーンになる。
本作シナリオについて巷では端折りすぎの声をよく耳にするが、著者としては1話約50分×5エピソードというあまりに限られた時間の中で、よくここまで詰め込んだと非常に感心している。
たしかに端折られた部分は多い。
それでも実写化にありがちなオリジナル設定はほとんど見られず、原作の設定がかなり忠実に守られていることには驚きを禁じ得ない。
その上で、たった5話で戸愚呂(弟)までたどり着いたことは賞賛に値する。
まさに『幽☆遊☆白書』の良いとこどり。
特にエピソード1は、後半になってカオスと化した『幽☆遊☆白書』の原点であるコミック第1巻を久しぶりに思い出させてくれた。
その昔、コミック第1巻をジャケ買いした著者にとっては、エピソード1のシナリオは感動以外の何ものでもなかった。
戸愚呂兄弟の再現度の高さは圧巻!
実写化成功の鍵は絶妙なキャスティングにあり
人気タイトルを次々と実写化してきたNetflixだが、その中でも本作は最高レベルと呼んでいいほど出来が良い。
その要因は、日本人俳優だけで固められたキャスティングにあるように思う。
やはり日本の作品には、どこかしらに日本らしさが潜んでいる。
日本の文化が作品の端々から滲み出ている。
だから日本人が演じるのが、やはりどうしてもしっくりくる。
螢子役の白石聖さんは(個人的に)ネクストブレイクが期待される有望株。
その他、左京役に稲垣吾郎氏を起用するなど見所は盛り沢山だが、本作キャスティング最大のファインプレーはなんといっても戸愚呂兄弟以外ない。
下衆で狂人、ぶっ飛んだキャラの戸愚呂兄弟(兄)役に滝藤賢一氏。
質実剛健、律儀者だが本気になると怖い戸愚呂兄弟(弟)役に綾野剛氏を起用。
戸愚呂 兄弟 フィギュア 幽☆遊☆白書 DXF 30th Anniversary 全2種セット
これが見事という他ない。
まさに原作通り。
二次元の世界の中でしか存在しなかった戸愚呂兄弟の姿が、三次元で見事に実写化されてそこには在った。
この戸愚呂兄弟の驚異の実写再現を見るだけでも、本作を視聴する価値は十二分にあるというもの。
機会があれば是非その目で確かめていただきたい。
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