B'z・25年ぶりのシリーズ最新作
コンセプト・アルバム『FRIENDS III』
12月8日発売
『FRIENDS III』は、B'zのコンセプト・アルバムだ。
1992年にリリースされた4thミニ・アルバム『FRIENDS』、1996年リリースの5thミニ・アルバム『FRIENDS II』の流れを汲む作品で、「FRIENDS」シリーズとしては25年ぶりとなる後継作品である。
ミニアルバムなんて言われてもピンとこない人が多いだろう。
ミニアルバムの明確な定義は曖昧なようだが、フルアルバムより収録曲数や再生時間がスケールダウンしていれば、それがミニアルバムでいいと思う。
まぁ今どきは見ないよね。
前述した通り、「FRIENDS」シリーズはコンセプトアルバムだ。
一枚のアルバムでひとつの物語を完結されるという、チャレンジ的な要素が色濃かった。
一枚のアルバムでひとつの物語を完結させるためには、ミニアルバムという絶妙なサイズが、コンセプトアルバムとして最適だったといえる。
「FRIENDS」シリーズの代表曲には、皆さんもよくご存知であろう『いつかのメリークリスマス』がある。
いつかのメリークリスマス / B'z
FRIENDS III / B'z
一枚のアルバムでひとつの物語を完結
名盤・ミニアルバム『FRIENDS』
1992年発表のミニアルバム『FRIENDS』。
もう30年近くも経ったんだな…
しかしそのクオリティーの高さは時代を超えた今でもまったく色褪せることを知らない。
B'z作品の中でも屈指の名盤といえる。
徹底したコンセプトアルバムの本作は、数多あるB'zの作品の中で特に異彩を放つ存在となっている。
これほどシーンを限定したB'z作品は他に類を見ない。
前述したが、特筆すべきは『FRIENDS』収録全楽曲で、ひとつの物語を綴っているということだ。
収録はインスト3曲を含めた全7曲。
詞アリの4曲はそれぞれが【回想】【再会】【葛藤】【解決】というテーマに基づいて創られている。
またこの4楽曲で起承転結を構成しているのも特徴だ。
また、登場人物の一人称は収録全曲を通じて「僕」と「君」で統一されている。
数学脳でありながら文学的センスも備える稲葉浩志氏の才能が遺憾なく発揮されている。
これだけでもかなり特異なのだが、季節が冬に限定されているのも特異点だろう。
基本的にB'zの楽曲はオールシーズンに対応している。
逆に考えるなら、あまり季節感を出さないのがB'zの特徴ともいえたのだが、『FRIENDS』は完全に冬限定作品だ。
おかげで『FRIENDS』は、今やB'zの冬の代名詞的存在となっている。
何より、ファンひとりひとりの胸にそれぞれの冬の思い出が詰まっている作品なのは間違いない。
しかし発表当時はあまりの意外性に驚愕と困惑を覚えた記憶がある。
それまでのB'zらしからぬ音楽性。
全曲がある意味でファンの期待を完全に無視したような、実に安定した落ち着いたテンションの曲ばかりだ。
当時はまだ打ち込み系の代表選手みたいなB'zだったから、その驚きは甚大だ。
そして一貫して設けられた深すぎるテーマと、練り込まれたシチュエーション。
テーマはズバリ "愛とは…"。
『FRIENDS』には「Love is...=愛とは‥」への稲葉流の答えがある。
この答えを理解するためには当時の自分はまだ幼なすぎた。
『FRIENDS』発表当時の評価は賛否が割れたのだが、恐らくそれまでのB'zのイメージとあまりにかけ離れたこと。
それに追い討ちをかけるような、深すぎるテーマがその要因だったのではないだろうか。
一途に徹底されたコンセプトアルバム『FRIENDS』は、それまでのB'zのイメージを180°転換するに十分だった。
そろそろ街はXmasムード一色だ。
Xmasムードを一層高めるために、25年ぶりにリリースされるシリーズ最新作のコンセプトアルバム『FRIENDS III』を含めた、全「FRIENDS」シリーズで楽しんでみてはいかがだろう。
FRIENDS / B'z
FRIENDS Ⅱ / B'z
B’z “FRIENDS III” YouTube Live
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