大人になると趣味は変わる?
人生経験を積めば昔は苦手だったものが得意になることはしばしばある。
食べ物の好みなどがそれにあたる。
実は食べ物の好みの変化には別の意味合いもある。
年を取ると子供の時は苦くて食べられなかったものが美味しく感じられるようになる。
フキノトウなんかがいい例だろう。
「子供にはこの美味しさはわからない」なんてウソぶく人がいるが、実はまったくの逆である。
フキノトウの苦味を美味しく感じられるのは、味がわからなくなっているからだ。
子供の頃にはたくさんあった舌にある味蕾が、年を取って減少しているからに他ならない。
つまり、老化したからフキノトウが美味しくなったということだ。
知りたくない現実だが、事実とは残酷なものだ…
若い頃にはポンポン発熱していて38℃くらいならどうってこともなかったが、年を取るとそもそもそれほどの高熱が出なくなったと感じてはいないだろうか?
熱が出てもせいぜい37℃台で、38℃も出た日にはさぁ大変だ。
悲しいお知らせだが、実はこれも老化が原因らしい。
若い頃には高熱を出せるほどエネルギーが溢れているが、年を取ると熱を出すエネルギーすら足りなくなるようだ。
事実とはあまりに残酷だ。
若い頃は大の苦手だった『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』も、年を取るにつれクセになってしまったもののひとつだ。
『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』
(太川陽介&蛭子能収)
『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』は、テレビ東京系列の「土曜スペシャル」で、2007年からレギュラー企画として放送されている旅番組シリーズで略称は「バス旅」。
レギュラー出演者2人と女性ゲスト(番組では「マドンナ」と称している女優またはタレント)1人を加えた3人が、日本国内にある路線バスを乗り継いで3泊4日の日程内に目的地への到達を目指す。
一般的な旅番組とは趣が異なり、路線バスにより制限時間内に目的地への到達を目指すことが第一となっている。
このため、一行は観光を楽しむよりも時間に追われながら、制限日数内で最終目的地に到着することを最優先に行動することになる。
利用するバスの乗り継ぎ時間によっては有名な観光地を素通りすることもある反面、次に乗る予定のバスに間に合う、バス停近隣の、あまり知られていない穴場スポットに立ち寄ることもしばしばある。
バスの車内や待ち時間における出演者と地元住民との触れ合いも紹介している。
太川陽介、蛭子能収の出演で2007年10月20日から2017年1月2日まで全25回が放送された。
2017年3月25日からはレギュラー出演者をリニューアルし、田中要次、羽田圭介の出演で、シリーズの続編『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』が放送されている。
ローカル路線バス乗り継ぎの旅【テレビ東京オンデマンド】
何より嫌いだったのは出演者
太川陽介&蛭子能収コンビが大の苦手
今では好きだからこそ、誤解を恐れず正直に書く。
何が嫌いかっていったら、そもそも出演者の太川陽介&蛭子能収コンビが大の苦手だった。
何もかもわかったような態度で、それが今ではパワハラ疑惑にまで発展している太川陽介氏。
いくらテレビとはいえ、周りの人達に対してあまりに無礼極まりない蛭子能収氏。
当時の認識は、知ったかぶりと下劣なおっさんが旅をしている番組。
「こんなん誰が見るんだ?」とまで思っていた。
一応旅番組だからご当地グルメを堪能する食事のシーンこそ醍醐味なのだろうが、その食事のシーンが大嫌いだった。
基本的に食べ方が汚い人間は苦手だ。
品格は食事の所作に出る。
だから食べ方が汚い人間とは相容れない。
これは誰であろうと絶対のルール。
たとえそれが家族であろうと揺るぐことはない。
ただし、実際本気でNGの人には未だかつて出会ったことはない。
その程度のこだわりなのだが、それでも蛭子能収氏の食べ方には不快なものを感じた。
汚いのとは別のベクトルで、なんだか癪に障る。
蛭子能収氏の身勝手なところも気に入らなかったのだろうと思う。
とにかく出演者ふたりともが大嫌いだから、番組の存在も人気も知っていても決して観ることはなかった。
なかったはずなんだけど…
あれはいつ頃だっただろうか。
人間嫌いなのに、でも人と関わらないといけなくて。
そんなことを考えるのも嫌で、何も考えたくなくて。
だから夜中にひとりでボーっと観れる番組を探していた時、CSのアーカイブにあった『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』が目にとまった。
旅番組だから尺が長い分だけ何も考えなくていいし、呑気な気分で観れるだろうと見始めたのがキッカケだった。
…あぁ、そうか。
そういうところが好きになったんだった。
今改めて思い知った。
現実逃避にもってこいだったんだ…
なんだかんだでシリーズ全25弾+劇場版なんてものまで、すべて観てしまっているから自分でも驚きだ。
結局現実逃避なんてできやしなかったが、この番組には多少なりとも救われた気がする。
今でもたまにBSテレ東でClassicとして再放送しているから、誰とも話したくないし何も考えたくない人はご覧になってみては如何だろう。
『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』は息抜きにピッタリの旅番組だった。
旅番組はナレーションが大事
旅番組はナレーションも非常に大切な要素になる。
『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』のナレーションは、みんな大好きキートン山田氏だった。
アニメ『ちびまる子ちゃん』のナレーションを担当されていたので、知らない人の方が少ないだろう。
残念ながら28年半続けた『ちびまる子ちゃん』のナレーションは、本人の申し出から2021年3月28日放送回で降板。
(※放送開始から31年だが、1992年9月から2年半は番組自体を中断していたので28年半。)
『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』は2020年12月26日放送回をもって降板している。
どれもキートンさんのナレーションが当たり前の番組ばかりだ。
あの声に何度癒されたことか…
癒しを求める旅番組で、ナレーションは非常に大切な要素だということを、キートン山田氏の降板をもって思い知らされた。
『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』
(田中要次&羽田圭介)
でもシリーズ続編はもっと苦手
『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』好きなら、とりあえず続編『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』も観てしまっているだろう。
たしか先日17弾を迎えていた。
もう17回もやってんだ?
だが続編Zは『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』と似て非なるものだった。
なんだかんだ言っても、太川陽介&蛭子能収コンビは一応旅番組の体裁を守っていた。
食事は可能な限りご当地グルメを探すし、地元の人への聞き込みなど人とのふれあいを大切にしていた。
エンターテイメントとしてしっかり旅番組していたのだ。
ところが田中要次&羽田圭介コンビはというと、現地の人にろくに聞き込みもしないばかりか食事にも無頓着だ。
旅番組でコンビニ勉強って…
じゃあ必死にゴールだけを目指しているかといったら、そうでもないから中途半端極まりない。
観ていてイラつくこともしばしば。
だったら観なければいいわけだが、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』の名を冠しているからどうしても無視ができない。
まさにヤマアラシのジレンマだ。
なんだかんだ言ってこの先もきっと観続けるのだろう。
前例からいって、あと8回もやれば出演者は交代だ。
Zは戦績が悪いから20回で交代ということも考えられる。
次は誰がやるのかな〜?
誰なら楽しいかな〜?
どうせなら相当なポンコツキャラをキャスティングして欲しい。
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