【ガソリン価格の高騰】トリガー条項は発令される?
ガソリンは世界の産油国から輸入してきているため、この価格が高騰してしまうと当然ガソリンの価格も高くなる。
特に今年に入ってから新型コロナウイルスのワクチン摂取が進み、徐々に経済が回復してきた。
そのため、原油の需要が高まっている。
しかし増加する需要に対して供給が少ないから当然価格は高くなる。
供給が少ない理由としては、産油国が多い中東の情勢が不安定さを増していることが挙げられる。
イスラム主義組織「タリバン」が制圧したアフガニスタンは産油国ではないが、アフガニスタン発で中東情勢が一気に悪化すれば、産油国からの石油供給が不安定になる可能性があるからだ。
また原油価格は将来的にも上昇すると考えている人たちが、原油の現物や先物商品を「買い占め」しているということも価格高騰の一因であると考えられる。
ガソリンの価格上昇が止まらない。
経産省資源エネルギー庁によると、2月14日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は6週連続で値上がりし171.4円となった。
レギュラーガソリンの全国平均価格が13年ぶりに1Lあたり170円以上になったのを受け、政府は1月27日から石油元売り各社に補助している。
金を出し始めているが、あまりの高騰ぶりに、その補助金の上限5円を25円に引き上げるべく動き始めている。
またJAFでは2月7日、昨今のガソリン価格高騰を受け、「当分の間税率の廃止」および「Tax on Taxの解消」を求める声明を発表しているが、いったいこのガソリン価格上昇の見通しについて今後どうなるのか。
何とガソリン高騰を受けて自民党は突如、「現在5円の補助金上限額を25円にする」といい始めた。
ちなみにトリガー条項が発令されれば値下げ額は25.1円のため、ほとんど同じだと思っていい。
トリガー条項とは
トリガーとは引き金のこと。
「何かを発動するきっかけ」という意味でよく使われる言葉である。
経産省の石油製品価格調査によれば、ガソリンの全国平均は1月4日の調査から6週連続で上昇しており、現時点での最新データとなる2月14日も171.4円と170円を超えている。
民主党政権時代の2010年に「3カ月の平均価格が160円を超えたら25.1円分のガソリンに対する上乗せ税額を休止する」という、いわゆる『トリガー条項』を作った。
ここが変だよ、日本の政治家
ガソリン価格は2021年の10月4日から160円を超えているから、1月4日で3カ月が経過したことになる。
トリガー条項の発令条件は満たしている。
当然ながらトリガー条項を適用しなければならないのだが、自民党は「オレたちが決めたワケじゃないし」と適用を拒否した。
「さすがにそれは酷いんじゃないか?」的な論議となったらしく、1月27日から石油元売り会社に対し、上限を5円とする補助金を出し始める。
そしてさらなる高騰をうけ「現在5円の補助金上限額を25円にする」といい始めたわけだ。
「だったらトリガー条項を適用すればいいのに」と思うのだが、そこはさすが日本の政治家様。
つまらない意地やメンツの張り合いで、国民のことなんか一切考えちゃいない。
ユーザーからすればガソリン価格さえ下がってくれたら何でもいい。
それも、一刻も早く、だ。
トリガー条項でも自民党案の補助金25円でも何でもいいから、早いタイミングでガソリンや軽油価格を引き下げて欲しい。
日本のガソリン代はそのおよそ四割が税金である。
そもそも税金が高すぎる。
真っ当に使われている税金ならいざ知らず、既得権益を貪り続ける政治家の肥やしになるような金なんかビタ一文払いたくもない。
頭数ばかり多くても無為無策 多すぎる国会議員数を減らせば問題は一発で解決するのだが…
トリガー条項の発令は財源確保に問題が生じるとかで、どうしても補助金にとどめたい政治家の思惑もうかがえるところもまた腹立たしい。
何かあればやれ財源がどうのこうのと騒ぎ立てるが、既得権益ばかりに固執しているからそんなことになるのだ。
このままではジリ貧になるのは誰の目にも明らかである。
財源がないなら、誰もが納得するような新たな財源を創造すればいい。
だが、誰もできないのかやろうとする政治家はいない。
しかし日本の歴史上、新たな価値を自ら創造した人物がいる。
織田信長である。
紙本著色織田信長像(長興寺蔵)
織田信長といえば天下布武 だが本当に凄いのはその財務管理だった
織田信長と聞いて真っ先に思いつくのは、天下布武を掲げ版図を拡大し続け天下統一寸前で非業の死を遂げた武将、といったところだろう。
しかし信長の本当に凄いところは、卓越した財務管理にある。
戦には莫大な金が必要だ。
信長が生涯戦い続けられた背景には、豊富な資金力があった。
もともと織田弾正忠家は父・信秀の代から資金が潤沢ではあったが、信長はそれを何千・何万倍も膨れ上がらせた。
その有名な逸話として関所の撤廃や楽市楽座があるが、実はこれらは信長オリジナルの施策ではない。
だが何故信長だけがこれほど取り沙汰されるのかといえば、信長は関所の撤廃と楽市楽座と同時に撰銭令も発しているからだった。
撰銭令とは簡単にいうと、領土内のお金の価値を一元化することだ。
信長が発した撰銭令によって、関所の撤廃と楽市楽座は相乗効果で絶売な効果を発揮し莫大な富をもたらすことになる。
こうして得た財力をもとに、信長は天下布武へと邁進するのであった。
織田信長は財テクの天才だった 信長が試みた新しい価値の創造
ご存知のように、武士への報酬は「一所懸命」の文字通り土地で与えられていた。
だが日本に土地が少ないのは、古来より変わらない。
戦国大名にとって与える褒美(土地)の確保は常に悩みの種だった。
何といっても配下の戦意に関わってくる。
戦意が上がらなくては、勝てるものも勝てやしない。
だからこそ戦国大名は皆、躍起になって版図拡大を目指した。
勝てば相手の所領がゴッソリ手に入る。
最初のうちはそれで良かった。
だが、版図が広がれば広がるほど配下は飛躍的に多くなる。
手柄をあげた者にはより大きな所領を分け与えなければならない。
いずれ褒美となる土地が足りなくなるのは明白だった。
そこで信長は政治利用していた茶の湯の中に新しい価値の創造を見出した。
まず、武将の教養として茶の湯をたしなみとした。
さらに信長は、堺出身で豪商の出の今井宗久らを重用し当時の武将たちに茶会を開く権利を褒美として与えたりした。
信長は茶道具の収集にも熱心で、意図的にその価値を高騰させて、戦功のあった者に褒美として茶器を与えた。
言うなれば信長は、意図的に高騰させた茶器を有価証券化し、さながら金にまみれたオリンピック開催権のように茶会の開催を権利制に仕立てたのだった。
ほどなくして、土をこねて焼いたものが一国と同等の価値を持ち、お茶を点てて飲むだけの会の開催は武将たちのステータスになった。
無から有を創造するとはこういうことをいうのではないだろうか。
そしてそれができる人間を、天才と呼ぶ。
とかく武力ばかりが取り沙汰される織田信長だが、財テクで生み出した豊富な資金力がその強さの土台にあったことはあまり知られていない。
新しい価値を創造できる人間はそうそういない。
現在の日本の政治家にはそんな人間がいるだろうか?
きっといないのだろうな。
日本の政治家は新しい価値の創造など考えもしないで、既存の財源が枯渇するまで貪り尽くすのだろう。
しかし既得権益ばかりにすがっていては、先細りになるばかりで近い将来必ず破綻するだろう。
いや、もしかしたらもう破綻しかけているのかもしれない。
仮にも政治家を名乗っているのなら、保身のことばかり考えていないで、この国の未来について尽力してもらいたい。
まぁ、無理だろうけど。
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