I Don't Want To Miss A Thing / Aerosmith (1998年)
何ひとつ失いたくないって思えるほどの至上の愛情表現
ロックバンドのバラードこそ最強
音楽のジャンルは年々多岐に渡り、あらゆるジャンルの垣根もなくなりつつある昨今。
そんな世でも、ひとつの確信だけは自分の中に根強く残っている。
それがロックバンドのバラードこそ最強説だ。
ただのロックバンドのバラード好きなだけのような気もするが、なるべく多くの人に共感してもらうべく、本稿ではロックバンドのバラードの名曲をご紹介していきたいと思う。
Aerosmith『I Don't Want to Miss a Thing』とは
『I Don't Want to Miss a Thing』(ミス・ア・シング)はアメリカのロック・バンドであるエアロスミスが1998年に発表した楽曲。
1998年の映画『アルマゲドン』のサウンドトラックに収録され、全米シングルチャートで1位を記録した。
なお、エアロスミスは28年の活動で、この曲が初めての1位だった。
この曲は1998年9月5日から9月28日までの4週間連続で1位に留まった。
また、オーストラリア、ドイツ、アイルランド、オーストリア、ノルウェー、イタリア、オランダ、スイスなど各国で1位を記録している。
本作は大多数のエアロスミスの楽曲とは異なり、バンド外部の女性ソングライターであるダイアン・ウォーレンによって制作された。
I Don't Want to Miss a Thing (From "Armageddon" Soundtrack)
言わずと知れた名作映画『アルマゲドン』のエンディング曲
『アルマゲドン』に『I Don't Want to Miss a Thing』とくれば、非常に苦い思い出がある。
それは映画館で『アルマゲドン』を観ていた時のこと。
以前にも書いたことがあり、くどいようだが、著者は映画のエンドロールまでしっかり観る派だ。
当然『アルマゲドン』でも、本編が終わり余韻を感じながらエンドロールを観始めた。
しかしエンドロールが始まると共に数人が席を立ち、いそいそと帰り始める。
それはいい。
個人の自由だ。
だが、『アルマゲドン』のエンドロールには物語のその後を描いたおまけ映像があったのだ。
そしていそいそと帰り始めた人たちの中のひとりが、なんと著者の目の前で、そのおまけ映像を観るために立ち止まった。
ふ・ざ・け・る・な。
帰るのは勝手だが、まだ映画を楽しんでいる人間の邪魔をするならマナー違反だ。
おかげで首を振りながら感動のエンディングを観る羽目になってしまった。
感動が半減してしまったのは言うまでもない…
パチンコからキャバクラまで
閉店の曲は『I Don't Want to Miss a Thing』
『I Don't Want to Miss a Thing』は、発表されるや否や、あらゆる店舗での閉店を知らせるラストソングとして使用された。
それこそパチンコ屋からキャバクラまで、ありとあらゆる店舗でよく耳にしたものだ。
『I Don't Want to Miss a Thing』といえばエンディング曲というイメージは、今でもあまりに強烈に我々の心に刻まれている。
何ひとつ失いたくないって思えるほどの至上の愛情表現
歌詞はこれでもかというほどの至上の愛を歌っている。
Don’t want to close my eyes
(目を閉じたくないんだ)
I don’t want to fall asleep
(まだ眠りにつきたくないんだ)
‘Cause I’d miss you, baby
(君が愛しいから)
And I don’t wanna miss a thing
(何ひとつ失いたくないんだ)
‘Cause even when I dream of you (even when I dream)
(たとえ君が出てきた夢でさえも)
The sweetest dream would never do
(最高に甘い夢を見ていたとしてもダメなんだ)
I’d still miss you, babe
(君がずっと愛しいよ)
And I don’t want to miss a thing
(僕は何ひとつ失いたくないんだ)
一度でもこの境地に辿り着いたことがある人間にとって、この歌詞は堪える…
映画の内容と非常にリンクしていて、歌詞をみているだけで泣けてくる。
これがエアロの曲ってだけでも最高にcoolなのに…
あれほど厳つい顔をしたスティーブン・タイラーが最高に格好良くみえるのは、ただ唄を歌うという単純なものではなく、Soulを歌っているからに他ならない。
やはりロックは永久に不滅である。
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