セナに呼ばれた気がした日
5月1日はセナの命日
「音速の貴公子」の愛称で親しまれた元F1王者のアイルトン・セナ。
セナはイタリア・イモラサーキットで開催されたF1サンマリノGP決勝で、当時は高速コーナーだったタンブレロでコースアウトしてコンクリート製バリアーに激突。
34歳の若さで他界したーーー。
1994年5月1日の出来事。
何故か最近、やたらと「In This Country 〜明日への勝利〜」をヘビロテしていた理由はそうか、そういうことだったんだ。
セナの命日。
少し忘れかけていた。
あの頃の熱い気持ちも。
もしかしたら呼ばれていたのかもしれない。
HONDAが1992年の貴重な動画を公開
アイルトン・セナ、革靴を履いてNSX TYPE Rをドライブ！伝説の "セナ足" 披露
導かれたように辿り着いたこの動画。
伝説の "セナ足"
通算65回のPPを数えるアイルトン・セナ。
セナの速さの理由のひとつで、代名詞ともいえるのが "セナ足" だ。
セナ足とは、1秒間に6回もアクセル開閉を繰り返すドライビングテクニック。
これによりコーナリング中にエンジンの回転数が落ちるのを避け、続く区間での加速を助ける。
さらには、ホイールスピンをおこさせないという効果もあった。
革靴を履いてNSX TYPE Rをドライブ！
セナは1992年のF1日本GPの翌日、同じ鈴鹿サーキットでホンダNSX TYPE Rをドライブ。
その時の映像が残されており、HONDAのYouTubeチャンネルにて公開された。
この動画は、セナ財団とBest MOTORingの協力の下、特別公開されたものである。
セナはこの動画の中で、チャンピオンシップホワイトのHONDA - NSX TYPE Rをドライブ。
鈴鹿の西コースのみを走る。
楽しそうにマシンに乗り込んだセナは、ホイールスピンさせながらNSX TYPE Rをコースへと導く。
ここからはオンボード映像が主体となり、そこにメーターとペダルを映したワイプが挿入されている。
驚くことにセナは、茶色の革靴を履いて、NSXを走らせている。
そんな革靴を履いたセナでも、テクニックは至極。
ヒール＆トゥを決め、さらにショートカットコースやデグナー、シケイン、スプーンカーブ、130Rでセナ足を披露。
繰り返すが、革靴を履いた状態でである。
革靴でこともなげに決めるヒール＆トゥ。
パワースライドする車体をアクセルワークで完璧にコントロール。
市販車とは思えないスピード感。
この速度領域で、まるで鼻唄でも歌っているようなドライビング。
性能だけなら、最新の車と比べるべくもない。
だが、セナの速さは車の性能云々じゃないんだ。
あれからF1の在り様もずいぶん変わってしまった。
記録上では、セナを上回るドライバーだって何人も生まれた。
だが理屈じゃないんだ。
歴代ガンダムパイロットの中でいまだアムロが最強なんだと信じるように、今でも最速ドライバーはアイルトン・セナだと信じている。
いい動画をみせてもらった。
ちなみにこの動画が公開された2025年5月1日は、奇しくもアイルトン・セナ31回目の命日であった。
さすがは世界のHONDA。
ずいぶん粋なことをしてくれる。
F1 パイロット シリーズ No.1 アイルトン・セナ (Joe Honda F1 Pilot series No.1)
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