...
...

ioritorei’s blog

完全趣味の世界

※当サイトではアフィリエイト・Google AdSenseによる広告を掲載しております。

【アニメ『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』】セオリー無視のゲーム初心者が快進撃をみせる爽快コメディアニメ。

 

 

 

 

アニメ

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います

 

 

『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』とは

 

 

『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』(いたいのはいやなのでぼうぎょりょくにきょくふりしたいとおもいます)は、夕蜜柑先生による小説。

メディア等での略称は「防振り」。

2016年5月より「小説家になろう」にて連載されている。

書籍版がKADOKAWAカドカワBOOKSより刊行され、イラストは狐印先生が担当。

2021年10月時点でコミックス累計部数(電子版含む)は100万部を、同年8月時点でシリーズ累計部数は160万部(電子版含む)をそれぞれ突破している。

メディアミックスとして、おいもとじろう先生による漫画版が「月刊コンプエース」(KADOKAWA角川書店)にて2018年7月号から連載されているほか、2018年12月6日より特設サイトでサワノアキラ先生による4コマ漫画『4コマで分かる「防振り」』が配信中。

またテレビアニメ化も企画され、第1期は2020年に放送され、第2期は2023年に放送予定。

『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。〜らいんうぉーず!〜』のタイトルでゲームアプリが2020年1月から2021年9月までリリースされた。

 

 

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 (カドカワBOOKS)

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 (カドカワBOOKS)

 

 

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 コミック 1-6巻セット

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 コミック 1-6巻セット

 

 

 

アニメ『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』

 

 

第1期は2020年1月から3月までAT-Xほかにて放送された。

AT-Xでは放送前に前話ダイジェストが放送された。

第1期の放送終了後に続編の制作が発表されている。

第2期『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2』は当初2022年から放送予定であることが発表されていたが、延期され、2023年1月からAT-Xほかにて放送予定。

 

 

Blu-Ray痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。第1巻 本渡楓

Blu-Ray痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。第1巻 本渡楓

 

 

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。第1巻 [Blu-ray]

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。第1巻 [Blu-ray]

 

 

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2 第1巻《通常版》 [Blu-ray]

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2 第1巻《通常版》 [Blu-ray]

 

 

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 Blu-ray BOX [Blu-ray]

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 Blu-ray BOX [Blu-ray]

 

 

 

あらすじ

 

 

友人の白峯理沙に勧められて、VRMMO『NewWorld Online』をプレイすることになった本条楓は、メイプルという名前でプレイを始めることになった。

しかし、ゲーム初心者であるメイプルは「痛いのが嫌だ」という理由で不人気の「大盾」を選び、ステータスポイントも全て防御力に振る「極振り」をしてしまう。

極振りしたせいで悪戦苦闘するメイプルだったが、そこから偶然が重なって様々なスキルを獲得し、レベルが上がるとそれで得たステータスポイントをすべて極振りすることを繰り返した結果、無敵の防御力を誇るようになる。

さらに、ダンジョンで最奥にいる毒竜(ヒドラ)を奇想天外な方法で倒し、レア装備とレアスキルを獲得する。

そして第1回イベントで、レアスキルと驚異的な防御力で他のプレイヤーたちをことごとく無傷で返り討ちにして見事3位の成績を収めたことで、一躍注目の的となる。

その後、サリーこと理沙も参入し、様々なプレイヤーおよび運営スタッフたちから注目されながら、メイプルは『NewWorld Online』をプレイし続けていく。

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 

 

極振り(きょくふり)とは

 

 

入手出来るステータスポイントを特定の項目に極端に振り分けること。

NWOでは、防御力に極振りしても攻撃を無効化できるのは序盤の白兎等の通常攻撃だけであり、後に実装された貫通攻撃には通用しないなど、得られるメリットよりデメリットの方が非常に多いため基本的には推奨されていない。

メイプルの影響で一時期は極振りにするプレイヤーが増加したが、デメリットが再認識されたことによってほとんどのプレイヤーが極振りを諦めている。

極振りで結果的に成功しているプレイヤーは、作中では現状、VIT極振りのメイプルと、STR極振りのマイとユイの3人のみである。

 

 

 

登場人物

 

 

【楓の木】

 

メイプルとサリーによって結成されたギルド。

メンバー数は8人だけ(1PTの上限)と規模だけなら10人にも満たない弱小ギルドレベルだが、第1回イベントの上位10位以内が3人所属している。

更にメンバー全員が運営の悪ふざけで用意された入手困難なユニーク装備や隠しスキルを手に入れており、一筋縄ではいかない異常枠のプレイヤーだけでメンバーが構成されてしまっているため、他プレイヤーからは「人外魔境」「魔界」と呼ばれるほど恐れられている。

 

 

メイプル / 本条楓

声 - 本渡楓

身長:145cm / 第1回イベント:3位


本作の主人公。

黒髪黒目で、アホ毛が特徴の少女。

友人の理沙に押し切られて『NewWorld Online』を始める。

基本的にゲームの知識には乏しく、小学6年生の時に予防接種で大泣きしたという程痛いのが嫌いな彼女は、初期設定でダメージを受けないという理由で防御力だけが取柄の大盾を選び、ステータスポイントも防御力(VIT)を上げればダメージを受けないから痛くないと考えて一点特化(極振り)してしまった。

しかし、ゲーム初心者ゆえの常識に囚われない予測不能な行動と偶然によって運営の悪ふざけな隠し要素を獲得し、レベルが上がると防御に極振りし続けた結果、通常攻撃では全くダメージを受けないほどの防御力を有するようになる 。

一方、それ以外のステータスは初期値から全く成長していない。

ダンジョンで毒竜との戦いで、装備していた短刀と大盾が毒のブレスで腐食してしまい消滅したため、攻撃と防御手段が無くなってしまうが、【瞑想】を使用して毒のブレスに耐えて【毒無効】を獲得した。

さらに「竜のお肉ボロボロで柔らかそう」と毒竜を食べるというトンでもない方法で倒したことによって、レアスキル【毒竜】とユニークシリーズのレア装備を獲得する。

第1回イベントでは自身の移動スピードでは探すより待った方が良いと考え、地面に落書きなどをして過ごしていた所、襲撃してきた2千人以上のプレイヤーを無敵の防御力と【毒竜】【悪食】などのレアスキルを駆使し、無傷で全て返り討ちにしたことによって3位の成績を収める。

可愛らしい外見と初心者らしい初々しさ、そして無敵の強さによってプレイヤーたちから「歩く要塞」と呼ばれて興味と畏怖を抱かれる。

第二回イベントにてゲーム内で1週間生活した影響で、現実に戻ってからの学校生活で戦闘の構えをしたり【カバームーブ】と口走りそうになったりするなどの失態を犯したため、影響を抜くために3日ほどゲームにログインしなかった。

物語の進行とともに防御力(VIT)は上昇し続け、自爆系スキルの大ダメージにも耐えられるようになる。

メイプル自身の移動速度の遅さは変わらないが、浮遊シロップや【暴虐】【機械神】の砲撃の反動など、様々なスキルや頼もしい仲間達のフォローなどでカバーしている。

攻撃力(STR)そのものは育成していないが、元々の数値には依存しない強力な攻撃スキルを複数持つ為、実質的にはタンク能力とアタッカー能力を併せ持つ事となっている。

初期の頃は装備をすべて外した状態でサリーに背負ってもらったこともある(アニメ版ではサリーの背中からイヌ型モンスターを攻撃、【悪食】で吸収した)ほか、味方を庇うスキル【カバー】【カバームーブ】を利用して「サリーのいる場所」へ高速移動する変則技を使いこなす。

これらのスキルや行動とは裏腹にとても素直でまっすぐな性格で、誰とでもすぐに仲良くなれるほど人懐っこい。

深く考えずに思い付いたことをすぐに行動に移すが、サリー曰く普段から斜め上行く突拍子もないことを思いつくため、誰にも予想できないことをしでかす。

加えて、激レアのキーアイテムを引き当てる等の運の良さも持つ。

メイプルの規格外の強さや運の良さによるゲームバランスの崩壊を危惧した運営から、たびたび所有しているスキルを弱体化されるが、予想を上回る行動と幸運によって運営の意図を超えてどんどん成長を遂げている。

いつの間にかゲームの看板キャラクターと化して調整し辛くなり、売り上げにも貢献していることから、以後は見守るという名目で運営から半ば匙を投げられる。

ギルドでは異常枠筆頭であり、出掛ければ何かしらを起こして帰ってくる。

取得したレアスキルの効果でたびたび外見が変化する。

寝付きは非常に良く、ベッドに横になって部屋を暗くすると即寝てしまう。

 

シロップ

声 - 島袋美由利

 

メイプルとサリーが第2回イベントで隠しボスの【銀翼】を倒したことで手に入れた【幻獣の卵】から生まれた亀。

名前はメイプルシロップから。

リクガメ型だが、移動速度はメイプルより速い。

普段は人の頭ほどの大きさだが、レベルアップして得たスキル【巨大化】とメイプルが得たスキル【念力】によって飛行できる乗り物になり、メイプルは上空から毒の雨【アシッドレイン】をばら撒く非道な攻撃が出来るようになり「浮遊要塞」と言われる。

後に【精霊砲】等の攻撃スキルを覚えた事で戦闘に直接参加出来るようになった。

 

 

サリー / 白峯理沙

声 - 野口瑠璃子

身長:155cm / 第1回イベント:不参加

 

楓の小学生時代からの親友。

栗色のポニーテールの髪型が特徴の少女。

楓とは違いかなりのゲーマー。

負けず嫌い。

楓に『NewWorld Online』を勧めるが、自身は学業成績低迷が原因で第1回イベント後に遅れて参加する。

初期設定で短剣を選び、メイプルの防御特化に対して「回避特化(回避盾)」を目指す。

メイプルとは対照的に【VIT】値は0で、【AGI】を中心に複数のステータスにポイントを振っている。

集中力と反射神経が人間離れした回避と見切りの異常枠で、スキルを使わずに攻撃を紙一重で回避して作中では現在進行形で一切ダメージを受けておらず、入手できないスキルを動きと速度を全て覚えて練習して完全再現し、さらに、ライバルギルド偵察目的の対人戦で格下であると見せかけてブラフをかますほどの腕前の持ち主。

運とやらかしでキャラクターは規格外れだが本人自身は普通なメイプルとは異なり、サリーは本人の素の能力が異常に飛び抜けているタイプ。

ギルド設立の際、メイプルがログインしていない間に、設立に必要となるアイテムと資金を僅か3日で揃えている。

実はお化けなどホラー系が大の苦手で、幽霊系の敵が出ると戦闘できず一目散に逃げ出してしまうほど。

ホラーゾーンだった六層実装時は、七層に行けるようになるまでほとんどログインしなかった。

VRホラーゲームを使って克服を試みたりもしたが、結局挫折している。

八層で二つ目のユニークシリーズを獲得した。

 

朧(おぼろ)

声 - 松井暁波

 

メイプルとサリーが第2回イベントで隠しボスの【銀翼】を倒したことで手に入れた【幻獣の卵】から生まれた狐。

サリーの戦闘スタイルと相性が良く、分身や狐火での補助を行う速度特化型。

 

 

クロム

声 - 杉山紀彰

身長:180cm / 第1回イベント:9位

 

大盾使いのベテラン男性プレイヤー。

面倒見が良い兄貴分的存在。

たまたま知り合ったメイプルをイズの店に案内する。

メイプルに興味を持ったプレイヤーたちとともに見守りスレッドを立てて、時折情報を提供している。

死亡回数が千を超えているだけあって大盾の扱いはメイプルより上手で、第1回イベントでは9位の成績を収める。

メイプルに誘われて【楓の木】に加入した当初は、「盾性能はメイプルの劣化版」と思い悩んでいた。

ギルド加入当初は数少ない普通枠としてイズ製装備を使用していたが、後にその死亡回数が解放トリガーとなる隠しダンジョン【亡者の墓】でユニークシリーズを入手。

ユニーク装備の性能のおかげで「リジェネ盾」となり、「普通」から外れ異常枠に足を踏み入れた。

クロム自身は普通にダメージを受けて打撃力も一般的な大盾範疇内であるが、死にさえしなければダメージを受けた端から回復スキルでどんどん回復し、死に至るダメージを受けても【デッド・オア・アライブ】によって50%の確率で耐えそこから回復し続けると、倒すのが非常に困難な不死身のごとき盾役と化した。

メイプルがやらかす度に頭を痛めていたが、最近ではメイプルとサリーによって教育されているユイとマイもやらかすようになり、気苦労が耐えない。

 

ネクロ

 

クロムがテイムした鎧のモンスター。

装備型でそのスキルによりクロムの不死身さが更に強化。

形態を変化させて攻撃力も上げられるためクロムは攻防共に強化されている。

 

 

イズ

声 - 佐藤聡美

身長:162cm / 第1回イベント:不参加

 

鍛冶をメインに据えてはいるが、実際はあらゆる生産職に手を伸ばし何でも作れる生産職特化の女性プレイヤー。

水色髪の長髪。

クロムの知り合い。

体を動かすのが苦手だったため、戦闘職を避け生産職に進んだという経歴の持ち主。

NewWorld Onlineサービス開始当初から生産に係わるあらゆるスキルを上げるために日夜プレイしているが、そのために徹夜までする事も。

その結果、開始直後から生産職ではトップクラスとなり、値段は高いがかなり性能が良い装備を作っていた。

【楓の木】が結成された次の日にメイプルに誘われて加入する。

ギルドでは「『戦う』生産職」という異常枠。

本来生産職はまともに戦闘が出来ないのだが、どこでも工房を展開し所持金がある限りどこでも素材を入手可能というユニークシリーズを取得したため、戦場であらゆる攻撃アイテムを作っては使用を繰り返す事で戦闘参加できるようになってしまう。

クロムやメイプルの守りの後ろから飛ばす強力な攻撃アイテムの効果は絶大で、上位ギルドのメンバーでも犠牲者が多数出ている。

 

フェイ

 

イズがテイムした精霊。

アイテム効果を大幅に増幅したり、50%の確率でアイテムが消費されず再使用できるリサイクル能力があるのでイズと相性が良く、罠を仕掛けて森一つ丸ごと爆砕するような戦い方で多くのモンスターとプレイヤーを一度に殲滅可能になった。

第八回イベント予選ではこの戦い方で大きな戦果をあげ、状況をモニターしていた運営からは、ミィによる業火、ペインの光の奔流、カスミの霧の森、メイプルの形容できないよく分からない何かと並んで、イズの爆破もエリアボス扱いされた。

 

 

カナデ

声 - 新井里美

身長:151cm / 第1回イベント:不参加

 

第1回イベント後に参入した魔法使いの少年プレイヤー。

メイプルたちとは第2回イベントで知り合う。

癖毛のある赤髪と赤目。

中性的な外見をしており、どこか掴みどころのない雰囲気を持つ。

後にメイプルたちの誘いを受けて【楓の木】に加入する。

ずば抜けた記憶力を持つ天才で、それを生かして普通の人の記憶力では使いこなせないようなスキルの組み合わせを使いこなす。

各層の図書館に通い、読める設定になっている本は読むようにしているため、独自の情報を持っている。

一方、一般的なレベル上げはあまりしていないため、レベルおよびステータスはさほど高くない模様。

ギルドではサリーと同じ素の本人がおかしいタイプの異常枠。

第2回イベントで天才のカナデですらクリアに4日かかった(そもそも運営側はクリアさせる気がなかった)浮島の図書館で入手したルービックキューブ型の杖を使っている。

この杖には【神界書庫(アカシックレコード)】が付いており、スキルLvは中またはVに固定され1日経過で消えるが、生産系・戦闘系・その他の枠からそれぞれ3つずつランダムで計9個のスキルを取得できる。

要は、運次第のランダムだが毎日違うスキルを取得でき、それらは組み合わせ次第で恐ろしい効力を発揮する。

この杖は同じような図書館をクリアしていく事で能力が強化されていく。

二層ではMPを使用する魔法とスキルを使い捨ての【魔導書】として専用本棚に保管する【魔導書庫】を追加。

八層ではギルドホーム地下に設置されていたヒントを元に発見した図書室で、MPを使わないスキルを【技能書】として専用本棚に保管する【技能書庫】を追加。

1日限りで消えていた当たりスキルのうち、今までは【魔導書庫】で保存できなかったスキル群をも保存することができるようになり、準備に時間をかければ比類なき強さを発揮出来るようになった。

 

ソウ

 

カナデがテイムしたミラースライム。

カナデやパーティーメンバーとそのテイムモンスターに擬態できる。

カナデに擬態した場合神界書庫もコピーされるので、そこに保管したスキルを威力などが半分になる代わりに使用できる。

その上、コピーなのでカナデが保管しているスキル自体は消費されない等、かなり使い勝手と相性のいいテイムモンスターとなっている。

ソウをテイムしてからは、その利点を生かし戦闘面の多くをコピー能力で賄っている。

分裂もできるため、分裂して擬態したソウを身代わりに使って自分が倒されたと敵を欺くような使い方も出来る。

 

 

カスミ

声 - 早見沙織

身長:165cm / 第1回イベント:6位

 

第2回イベントで知り合った刀使いの女性プレイヤー。

黒髪の長髪で和装。

第2回イベントで偶然メイプル&サリーと遭遇してやむなくサリーと交戦状態に突入するが、メイプルが追って来たことを引き金に三人一緒に隠しダンジョンに迷い込み、ダンジョンの罠で一蓮托生の身となったことから一時休戦し共にダンジョン脱出を図る。

この一件でメイプルたちと親しくなり、後に彼女たちの誘いを受けて【楓の木】に加入する。

サリーほど異常ではないが高レベルな回避型で、第1回イベントで6位の成績を収めるなど一般的な枠内でも上位の強さだった。

ギルドではクロムやイズと並ぶ数少ない普通枠だったが、攻撃力が飛躍的に向上する妖刀を入手したことで他のメンバーと同じく「普通」から外れ始める。

しかし、妖刀使用時は下は袴で上がサラシだけの半裸に近い姿になったり、スキルの反動でロリ化するなど、本人の羞恥心を煽るデメリットを抱えている。

和風の物が好きで、四層の街では嬉々として骨董品を買い漁り、階層攻略も積極的だったため<拾>の鳥居一番乗りを果たす。

 

ハク

 

カスミがテイムした白蛇。

普段は肩に乗るくらいの大きさだが戦闘時はスキルで超巨大化する。

牙による毒や睨んだ相手を麻痺させる能力と、周囲に濃霧を発生させそこを自分の縄張りにできる能力を持つ。

濃霧自体には特別な効果は無いが、周囲が全く分からなくなるので奇襲に向き、カスミとハクのコンビで好き勝手に暴れ回った。

スキルはあまり覚えないが、高いステータスとその巨体の威力で戦うタイプのテイムモンスター。

 

 

マイ&ユイ

身長:135cm(どちらも) / 第1回イベント:不参加

 

第3回イベント後(アニメでは前)に参入した大槌使いの双子の少女プレイヤー。

アニメ版では加入時期が大幅に前倒しされた。

メイプルの存在で一時的に極振りが流行った頃にゲーム開始したが、「現実では体力や筋力が乏しい」という理由から力強さに憧れて【STR】に極振りしただけで、メイプルの情報は知らなかった。

だが他の極振りプレイヤーと同じく上手く行かず、プレイ継続を諦めてキャラメイクのやり直しを考えていたタイミングでメイプルに拾われ【楓の木】に加入する。

イズ製の全体的に髪色に合わせた配色+ワンポイントで1色加えたデザインの装備を身に付けている。

メイプル手ずからの常識外の異常なパワーレベリングとそれによる条件達成での隠しスキル習得に加え、サリーに戦闘技術面も鍛えられた結果、ボスすら形態変化を許さずに秒殺するという火力の異常枠となる。

極振りである為STR以外のステは当然壊滅的であり、双子だけでは通常戦闘すら難しいという欠点こそ持つが、その攻撃力だけは全プレイヤー中でも比肩する者が居ないほど突出している。

そのため、特に何の効果も無いただの鉄球で投擲攻撃するだけでもそれが致死の砲弾と化す。

異常な盾役が揃う【楓の木】でのPTプレイなら欠点が完全に消失して最強の矛となる。

後に更なるパワーアップを模索した際にメイプルが六層で入手した「救いの手」に着目(一度に扱える武器が増えればそれだけ命中率が高くなるため)。

加えて装飾品であるなら複数同時装備が可能なのではとメイプルが気付き、3つの装飾品枠全てに「救いの手」を装備する事で即死級大槌八本持ちが可能に。

もはや莫大なHPを持つ大規模レイドモンスター級でなければ耐えられないほどの超異常火力を得た。

この形態で竜巻のごとく自ら回転することで周囲のモンスターを種類問わず瞬殺出来るようになり、苦戦していた通常戦闘も克服。

これ以降フィールドで黒と白の塊がぐるぐるしている姿が目撃されるようになった。

 

マイ

声 - 加隈亜衣

 

双子の姉。

黒髪。

慎重な性格。

装備には緑色も使用。

 

 

ユイ

声 - 諏訪ななか

 

双子の妹。

白髪。

前向きな性格。

装備にはピンク色も使用。


ツキミ&ユキミ

 

マイとユイがそれぞれテイムした子熊。

シロップと同じく主人より足が速いため乗り物にもなっている。

パワーシェアでSTRを分け合い主人の力を底上げする能力と、威力は弱いが範囲攻撃する能力を持つ。

シェアの能力は、普通ならプレイヤーより高いテイムモンスターのSTRによって主人側が強化されるという挙動になるはずだったが、極振りで圧倒的STRを持つ双子の場合だと逆にテイムモンスター側の力が引き上げられる結果に。

そのため、STRをシェアしてから敵中で範囲攻撃を使用すればそれは即死級範囲攻撃と化す。

 

 

 

 

 

 

 

名作『ソードアート・オンライン』とは対極となる作風

 

 

本作の舞台となるVRMMOとは、仮想現実大規模多人数オンライン(Virtual Reality Massively Multiplayer Online)の略称。

VRMMOは、近未来のバーチャルリアリティ空間で実行されるネットゲーム(大規模オンラインゲーム)である。

もっともVRといっても、視覚聴覚のみのVRゲームではなく、マトリックスのように5感全てで没入する(場合によっては味覚も)タイプのものを扱ったジャンルを特にさす。

当然、現代日本では実現化されてない。

VRMMOは主にWeb小説で多用されるジャンルとして定着している。

現在では実用化されてないバーチャル・リアリティを前提としているため、必然的に近未来を舞台とするが、そのほとんどにSF要素はなく異世界ファンタジーの形式を持つ。

VRMMOといえば名作『ソードアート・オンライン』(SAO)が思い出されるが、本作も同様の設定である。

しかし作風はリアル志向のSAOと違って、コメディ色が非常に強い。

いやさ、コメディ色しかない(第1期に関しては)。

ゲーム内で死んでしまうと現実にも反映されるというような緊張感は一切なく、その点でSAOとは対極にある作風といえる。

おかげで気楽に観ることができる作品。

ちなみに著者はあまりに面白くてイッキ見してしまった。

 

 

 

VRMMOゲームアニメとして名作『ソードアート・オンライン』と双璧をなすべき名作

 

 

本作はVRMMOゲームアニメの名作『ソードアート・オンラインと真逆の作風だが、クオリティはSAOに匹敵する。

ゲームアニメには必須のレアスキルが多数登場するし、入手経路から入手条件、ステータスの振り分けについてまで、事細かく設定されている。

それでいて『NewWorld Online』では、メイプルの無軌道な非常識行動が許されるほど自由度が高い。

一応イベントフラグの概念はあるようだが、そのあたりの裏設定を陽気なゲーム管理者自らが語ってくれているのも面白い。

プレイヤーレベルでは倒せない敵の話とか…。

思わず「作るなよ、そんな敵‼︎」とツッコミたくなるが、それがまた面白い。

本作を観ていると、実際に自由度の高いゲームでメチャクチャなプレイをしてみたくなってくる。

一度でもRPGにハマったことがあるのなら、この気持ちをわかってもらえるはずだ。

セオリー無視のゲーム攻略を是非お楽しみいただきたい。

 

 

 

運営の悪ふざけで用意された入手困難なユニーク装備や隠しスキルまでセオリー無視で簡単に入手

 

 

前述した通り、本作のゲーム管理者は遊び心に溢れている。

これは現実でも起こり得る。

昨今のゲームには、およそ攻略不可能と思われるボスキャラがたびたび登場するからだ。

例えばFF10の「全てを越えし者」(古い…)。

攻略不可能ではないが、かなりのハイレベルで挑んでも油断ならない強敵だった。

そしてこういう裏ボスキャラは、大抵がシナリオ本編とはまったく関係がない。

したがって無理に攻略する必要もなく、下手をすればプレイヤーはその裏ボスキャラの存在すら知ることがない。

制作者のそういう遊び心がゲームには隠されているのだが、本作主人公・メイプルはゲーム初心者にもかかわらず、何故かそういう裏ボスばかりを討伐してしまう。

普通にプレイしていれば出会うことすら困難な裏ボスばかりを、である。

自ずとレアアイテムをドロップする機会が大幅に増える。

おまけに倒し方が独特すぎるから、そのおかげで超絶レアスキルまで入手してしまうという、ゲーム練達者も唸るような離れ業をみせている。

しかもメイプル本人に、その自覚がまったくない。

仕舞いには管理者がお遊びで登場させた討伐不可能ボスキャラまで倒してしまい、運営に呆れられている始末。

またメイプルの、およそヒロインとは思えないアバターの変化にも注目だ。

レアスキルを入手するたびにメイプルも変身を覚えるが、その変身は天使から怪獣まで多岐に渡る。

もちろんおかしな変身についてもメイプルは無自覚だ。

可愛らしいメイプルの外見とは裏腹に、どんどん化け物じみていく変身能力。

初心者プレイヤーのメイプルがゲーム練達者たちに、「空飛ぶ移動要塞」などと畏怖される様子は、観ていて実に爽快かつ痛快。

主人公チート設定の作品は数あれど、主人公のこういう強くなり方はなかなか稀である。

最近観たアニメシリーズの中では、一番ハマったイチオシ作品。

第2期放送開始前に、是非一度ご覧あれ。

 

 

 

第2期は2023年に放送予定

 

 

第1期がすこぶる面白かっただけに、第2期が楽しみで仕方ない。

メイプルは次にどんな非常識なゲーム攻略法をみせてくれるのか?

どんなレアスキルを手に入れるのか?

期待しかない作品である。

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 

 

 

☆今すぐApp Storeでダウンロード⤵︎

Amazon Prime Video

Amazon Prime Video

  • AMZN Mobile LLC
  • エンターテインメント
  • 無料

Netflix

Netflix

  • Netflix, Inc.
  • エンターテインメント
  • 無料

ネットもテレ東 テレビ東京の動画アプリ テレビ番組をスマホで

ネットもテレ東 テレビ東京の動画アプリ テレビ番組をスマホで

  • TV TOKYO Communications Corporation
  • エンターテインメント
  • 無料

 

 

 

 

 

 

【語られぬ政府の失策】外国人客急増の「貧しさ」を日本人はまだわかってない。

 

 

 

 

語られぬ政府の失策

外国人客急増の「貧しさ」を日本人はまだわかってない

 

 

日本の貧しさを痛感した2022年

 


2022年には、日本の国際的な地位が下がった。

1人当たりGDPで、日本は台湾に抜かれた。

日本の貧しさは、身の回りの出来事でも感じられるようになった。

しかし実は大きな変化が、外国人旅行客の急増という形で10年前から生じていた。

ただそれが、日本の貧しさの表われであることに多くの人は気づかなかった。

 

 

 

1人あたりGDPで台湾に抜かれる

 


2022年は日本が貧しくなったことが、多くの人によって痛感される年になった。

急激に円安が進んだため、さまざまな指標で日本の国際的地位が下がったからだ。

それを端的に示すのが、豊かさの点で日本が台湾に抜かれたことだ。

IMF(国際通貨基金)のデータベースによると、日本・韓国・台湾の1人あたりGDPの推移は以下のとおりだ。

 

 

f:id:ioritorei:20221225132736j:image

 

 

2022年の推計値で、台湾は日本を抜いた。

10年前の2012年をみると、日本の1人あたりGDPは、韓国の1.9倍、台湾の2.3倍だった。

2013年に異次元金融緩和が導入されて円安が進み、日本の地位は顕著に低下した。

それが2019年まで続いたのだが、2020・2021年に韓国・台湾が日本に急迫したのだ。

IMFの予測によると、日本・韓国・台湾の相対的な関係は、今後もしばらくは今のままで続く。

しかし韓国の成長率が日本より大幅に高いので、近い将来に韓国も日本を抜く可能性が高い。

現実的には「賃金では、数年前から、日本は韓国に抜かれていた」との指摘があるかもしれない。

確かにOECDのデータによると、年間平均賃金ではすでに2015年に、日本は韓国に抜かれている。

そして2021年には、日本が3万9711ドルに対して韓国が4万2747ドルになっている。

ただし、このデータを見るには注意が必要だ。

ここでは、市場為替レートでドルに換算しているのではなく購買力平価で換算している。

これは、世界的な一物一価が成立する為替レートだ。

2021年には、1ドル=100.412円と、1ドル=847.457ウォン。

他方、市場レートでは1ドル=109.754円と、1ドル=1143.958ウォン。

したがって、市場レートで見れば日本は上記の値を0.915倍して3万6335ドルであり、韓国は、0.741倍して3万1667ドルだ。

だから、まだ日本のほうが高い。

国際的地位の低下は、低い成長率と円安による
日本の1人あたりGDPが台湾や韓国に追いつかれたのは、2つの理由による。

第1は、円安だ。

2013年から2014年、そして2022年に日本の相対的地位が急速に低下したのは、円安によるものだ。

第2の原因は、自国通貨建てでみた1人あたりGDPで、日本の成長率が低かったことだ。

2010年から2022年までの期間の成長率を見ると次の通りであり、大きな差がある。

 

日本 1.11倍

韓国 1.60倍

台湾 1.71倍

 

日本の成長率が低くなる大きな原因は、人口高齢化が進んで労働人口の増加率がマイナスになっていることだ。

ただし、ここでみているのは1人あたり計数なので、これによる影響はかなり緩和されている。

もう1つ注意すべきは、韓国においても出生率低下によって、労働力が減少していることだ。

それにもかかわらず韓国の成長率が高いのは、技術進歩率が高く産業構造が高度化しているからだ。

なお、以上で見た状況は、日本と韓国、台湾との間だけのことではない。

日本と世界の多くの先進国との間で同様のことがいえる。

今の状態が続けば、日本は先進国の地位を失う可能性が高まっている

日本は島国なので、以上のような統計の数字を示されても、これまではそれを実感できなかった。

しかし2022年に、iPhoneのような国際的商品が大幅に値上がりしたことで、日本が貧しくなっていることを痛感させられた。

また急激な円安によって、外国人労働者が日本離れを始めたことも報道された。

これまで介護等の仕事でフィリピンから来ていた労働者が、所得の高いオーストラリアに行ってしまうといったニュースだ。

しかし実は、日本が貧しい国になったことの結果は、しばらく前から明白に生じていたのだ。

その変化は誰でも知っていることだが、日本が貧しくなったためにそうなったことを、多くの人は理解できなかった。

それは何かというと、外国人旅行者の急増だ。

 

 

 

日本が貧しくなったので、外国人旅行客が急増した

 


外国人旅行客の急増は、日本の貧しさの結果だという考えは、多くの人の考えとは反するものだ。

そこで、やや詳しく説明しよう。

来日外国人旅行客数は、2013年から急増した。

2007年から2012年までは年間800万人台だったが、2013年に1000万人を超え、2019年には3188万人となった(観光庁の資料による)。

国別では、韓国・中国・台湾が大部分だ。

日本の観光地の価値が高まったために、外国人が高いお金を払ってでも日本に来るようになったのだったら、本当に嬉しいことだった。

しかし実際に起きたのは、そうしたことではない。

日本での旅行や買い物が安くなったために起きたのだ。

かつてユーロが形成される以前の時代、豊かなドイツの労働者はバカンスになると、ドイツ人から見れば物価が安い国であるギリシャを訪れた

それと同じことが生じたのだ。

日本は、アジアのギリシャになったのである

だから外国人観光客の急増は、本当は日本にとって恥ずかしいことであり、悲しいことなのだ。

銀座の表通りに外国人を満載した観光バスがわが物顔に駐車(たぶん、違法駐車)しているのを見て、なんと残念なことが起きたのだろうと思った。

無断撮影、敷地内への踏み込み、深夜の騒音、通勤ラッシュの悪化等々。

京都などでの観光公害の報道を見て、悲しい気持ちになった。

しかし多くの人は、外国人旅行客が日本にあふれることを喜ばしいことだと思って歓迎した。

それによって、売り上げが増加するからだ。

今でもそう考えている人が圧倒的に多いだろう。

そうした人たちは、1日も早く渡航制限が完全に解除されることを望んでいるだろう。

思い返せば1980~1990年代には、これとちょうど逆のことが起きていた。

日本が豊かになり、普通の人でも海外に旅行できるようになった。

そして欧米の豪勢なホテルに泊まって、買い物ができるようになった。

また、日本の経済力が強くなったので、日本で勉強し、日本語を勉強して、日本で仕事に就きたいと望んだ外国人が増えた。

彼らは、日本の大学に留学してきた。

あるいは日本経済を研究するために、日本の大学に滞在したいという学者も増えた。

日本の高い生活費を払っても、それが価値あると考えられたのである。

これは、大変誇らしいことだ。

しかし前述した通り、2013年以降の来日外国人旅行客の急増は、日本が貧しくなったことの表れだったのだ。

 

 

 

こんな社会に誰がした?

「安い日本」に対応した人材しかいない

 

 

日本が貧しくなるとともに、人材が劣化した。

それを象徴するのが論文数の低下である。

文部科学省の科学技術・学術政策研究所が8月に公表した「科学技術指標2022」によると、研究内容が注目されて数多く引用される論文の数で、日本は3780本。

スペイン3845本、韓国3798本に抜かれて、過去最低の12位に転落した。

なお、1位は中国(4万6352本)、2位はアメリカ(3万6680本)。

日本は中国の12分の1だ。

さまざまな国際比較ランキングでも、日本の人材の質が低下している。

日本の給与が低いのは生産性の低さからだと指摘されるが、こうした状況で賃金が上がるはずはない。

日本には「安い人材」しかいなくなった

いや、そうではない。

正確にいうと、本当は能力があるのに、今の日本の社会構造のために、それを発揮できないのだ。

多くの有能な人材が、潜在能力を発揮できずに安い賃金に甘んじている。

これは、「安い日本」におけるもっとも深刻な現象だ。

 

 

 

消費税増税は経済を建て直してから

 

 

岸田首相が掲げる防衛費の拡大。

憲法第9条改憲の是非は別として、現在の社会情勢を鑑みれば議論する価値はある。

だが反撃能力は武力だ。

そして貧困に喘ぐ国民の感情は攻撃的になっていくだろう。

国民の攻撃性×武力は、戦争への胎動を意味している。

だから何をおいても経済の建て直しを最優先に行わなければならない。

消費税増税も、今後は必ず必要になることだとは思う。

だが今ではない。

日本経済が完全に建て直ってからだ。

税金で悠々自適に暮らしている政治家は、こんな当たり前のことにすら気づけない。

そればかりか、どいつもこいつも己のことしか考えていない。

当然、将来のことなど微塵も考えていない。

早く何とかしないと、本当に取り返しのつかないことになってしまう。

これ以上、奴らに国の舵取りを任せておくわけにはいかないのである。

 

 

日本が壊れる前に——「貧困」の現場から見えるネオリベの構造

日本が壊れる前に——「貧困」の現場から見えるネオリベの構造

 

 

貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか (幻冬舎新書)

貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか (幻冬舎新書)

 

 

 

☆今すぐApp Storeでダウンロード⤵︎

日本の政治闘争

日本の政治闘争

  • Roman Shvab
  • ゲーム
  • 無料

 

 

 

 

 

【アニメ『SPY×FAMILY』×デジタル庁】デジタル庁がマイナンバーカード普及を推進。流行りに安易に便乗したCMから感じる「官」の無知ぶりとアニメ文化蔑視。

 

 

 

 

デジタル庁がマイナンバーカード普及を推進

流行りに安易に便乗したCMから感じる「官」の無知ぶりとアニメ文化への蔑視

 

 

デジタル庁がマイナンバーカードの普及推進を目的としたCMがYouTubeで公開されている。

あの大人気アニメ『SPY×FAMILY』とのコラボCMだ。

 

 

安易に流行りに便乗する「官」の浅慮

 

 

これだから役人のすることは…。

思わず口から出てしまう。

「官」はSPY×FAMILY』を知っているのか?

観たことがあるのか?

タイトルからでも少しは察しがつかなかったのか?

SPY×FAMILY』スパイ仮想家族がテーマのアニメ作品。

主人公はスパイで、しかも凄腕。

これでは個人情報漏洩の確率が100%だと言っているようなもの。

仮想家族を構成する主要登場人物、何から何まで偽りだらけ。

全員が裏の顔を持っている。

これではマイナンバーカードには裏がある、偽りだらけの制度だと公言しているようなものではないのか?

いくらSPY×FAMILY』が流行りの大人気アニメだからといって、これでは逆効果のような気がしてならない。

 

 

 

安易なコラボにはアニメ文化への蔑視すら感じる

 

 

デジタル庁のCMを観ると、「官」がアニメ文化にどれほど無関心なのかを改めて認識させられる。

これではクールジャパンが聞いて呆れるのも致し方ない。

とはいえ「官」の思惑だけは十分に伝わった。

要するに、若者たちに人気のアニメをCMに起用すれば、マイナンバーカードの普及率が進むと考えたのだろう。

しかし安直なその思惑からは、アニメ文化への蔑視を感じざるを得ない。

いや、これはもう冒涜といっていい。

SPY×FAMILY』はたしかに大人気作品だが、国民的アニメとはさすがに言い難い。

マイナンバーカードは国の政策なのだろう?

ならば誰もが馴染みのある作品を選ぶべきではないのか?

サザエさんとかちびまる子ちゃんとかクレヨンしんちゃんとか。

なかでもサザエさんなら、家族構成的にもあらゆる世代にアピールできる。

最適ではないか。

それを、よりにもよってSPY×FAMILY』とは…。

作品の内容すらよく知らず、ただ大人気という理由だけで採用してしまった「官」の無能体質が、ただただ浮き彫りとなっただけのCM。

アニメに映像を繋ぎ合わせただけのものだが、困ったことに非常にクオリティが高い。

だからこそ、残念でならない。

このために、いったいどれほどの税金が投入されたのか。

死に銭ばかり遣っていないで、生き銭の遣い方をイチから学び直すべきである。

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 

 

マイナンバーカードはいったい何の役に立つのか?

 


日本経済の長期的な停滞の原因がデジタル化の遅れにあるという認識が、2020年に広がった。

デジタル化を進めることが日本再生のために不可欠という国民的コンセンサスが形成された。

それに基づいて、2021年9月にデジタル庁が発足した。

それから1年半たったが、デジタル化は何も進まなかった。

これから進む気配もない。

デジタル化は日本ではもう無理だろうと諦めたほうがよいのかもしれない。

日本政府にとってデジタル化とは、マイナンバーカードの普及率引き上げのことでしかないようだ。

そのための手段として、健康保険証を廃止して、マイナンバーカードに切り替えることとした。

そうなったら「高齢者が窓口に出向いて申請するのが大変だ」という声が上がる。

すると今度は、郵便局で申請事務を扱うのだという。

余計な事務を押しつけられる郵便局もさぞや迷惑なことだろう。

それによって郵便遅配がさらに進んでしまうのではないかと、今から心配だ。

また、郵便局まで行くこともままならない寝たきりの老人は、どうしたらいいのか?

しかもマイナンバーカードの手続きは、最初の申請だけで終わるのではない。

秘密鍵の更新のために、5年ごとに必要だ。

こうした多大の労力を費やして取得したマイナンバーカードは、一体何の役に立つのか?

もちろん健康保険証になるのだが、それ以外に使い道があるだろうか?

そして、健康保険証がマイナンバーカードに切り替わって、寝たきり老人に何のいいことがあるのか?

国会では、マイナンバーカードの普及に向けて総務省が実施した事業の予算額が2兆円を超えることが問題とされた。

取得を事実上義務化するなら、これまでの投じた予算は何のためだったのかとの批判だ。

誰しも同じような疑問を抱くだろう。

 

 

 

SNS流行語大賞2022

1位は “ちいかわ構文”「〇〇ってコト!?」

 

 

イー・ガーディアンは、ツイッター上で2022年頻繁に使用されたフレーズを調査し、「SNS流行語大賞2022」(2022年1月1日~2022年11月7日)のトップ10が28日、発表された。

今年の大賞は、ちいかわ構文として流行し累計270万回以上つぶやかれた「〇〇ってコト!?」に決定。

カテゴリごとに、ゲーム部門は「スプラトゥーン3」。

漫画・アニメ部門はSPY×FAMILY』

テレビ・映画部門は「鎌倉殿の13人」。

食べ物・モノ部門には「ヤクルト1000」が1位に輝いた。

 

 

アーニャ語

 

「アーニャ語」は今年大ブレイクした漫画(アニメ)SPY×FAMILY』に登場するキャラクター・アーニャのセリフが発祥で、舌足らずさや言い間違えが “かわいい” と人気になりSNS上でも広く使われた。

特にアーニャの言い間違えが最高に可愛い。

かのスタジオジブリ作品『となりのトトロで話題となった、メイの "おじゃまたくし" の言い間違えを凌駕するアーニャ語が連発している。

なかでも、虫メガネのことを "むしめがめ" と言い間違えたアーニャはメチャクチャ可愛いかったから、気になった人は是非ご覧になっていただきたい。

 

 

※残念ながら添付動画にそのシーンはありません。

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 

劇場版の公開も決まったSPY×FAMILY』

場合によっては、サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん等に並ぶ、国民的なアニメになるかもしれない…。

 

 


www.youtube.com

 

 

TVアニメ『SPY×FAMILY』公式ガイドブック MISSION REPORT:220409-0625 (愛蔵版コミックス)

TVアニメ『SPY×FAMILY』公式ガイドブック MISSION REPORT:220409-0625 (愛蔵版コミックス)

 

 

TVアニメ『SPY×FAMILY』オリジナル・サウンドトラック Vol.1

TVアニメ『SPY×FAMILY』オリジナル・サウンドトラック Vol.1

 

 

 

☆今すぐApp Storeでダウンロード⤵︎

日本の政治闘争

日本の政治闘争

  • Roman Shvab
  • ゲーム
  • 無料

 

 

 

 

 

【ドラマ『岸辺露伴は動かない』】第3期「ホットサマー・マーサ」「ジャンケン小僧」がいよいよ放送!

 

 

 

 

ドラマ

岸辺露伴は動かない

 

 

岸辺露伴は動かない』とは

 

 

岸辺露伴は動かない』(英題:Thus spoke Kishibe Rohan)は、荒木飛呂彦先生による短編漫画シリーズ。

およびそれらを収録した短編集。

ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けないの登場人物、漫画家の岸辺露伴を中心として展開するスピンオフ作品。

タイトルの「動かない」は、「露伴は主人公ではなく、あくまで物語のナビゲーターである」という意味である。

第1作『懺悔室』が1997年に発表され、それのみ「死刑執行中脱獄進行中」(1999年刊)に収録されていたが、2008年の第2作『六壁坂』を皮切りにシリーズ化した。

2013年にはジャンプ・コミックスとして単行本化され、2018年に単行本第2巻が出てシリーズ化している。

掲載誌は一定でなく、これまでに「週刊少年ジャンプ」以外にも複数誌で掲載されている。

また各作品にはエピソードナンバーが冠されているが、発表順や時系列順というわけではない。

単行本では、各短編に作者自身が解説をつけている。

また収録作品のカラーページは全てモノクロに変更され、タイトル表示の関係で他ページより縮小されている。

荒木飛呂彦先生によれば、第1作の『懺悔室』を書く際、編集部からは「スピンオフ・外伝は絶対禁止」という条件で執筆依頼を受けており、最初は露伴を登場させずに描いていたが、「狂言回しとしてのキャラクターがいないと話がしっくり来ない」との理由で露伴を登場させることを決めたという。

またこの時の禁止令が無ければ、露伴のスピンオフ作品は以後書かなかっただろうと述べている。

岸辺露伴およびPart4のキャラクターが登場し、単行本の冒頭にはPart4設定基準での露伴のプロフィール(1979年生、1999年に吉良吉影と戦ったなど)が掲載されているが、Part4と諸設定が異なっている場合がある。

また、Part4の主人公・東方仗助は一貫して後ろ姿のみの登場となっており、セリフも一切ない。

これは「ひとつの作品に主役はふたり並び立てない」という荒木氏の考えからであることがOVA監督の加藤敏幸氏によって明かされている。

また、荒木氏は『JOJOVELLER』で当シリーズの世界観について「ジョジョリオン岸辺露伴は動かないは隣り合わせの世界」と発言している。

内容については岸辺露伴の「取材見聞録」「体験談」「取材先で体験した恐怖のエピソード」などと紹介されており、取材で遭遇した不可思議な現象を露伴がスタンドと機転で切り抜ける、または当該編主人公の体験を露伴が語るというパターンが多い。

2010年には、同様に岸辺露伴をメインとしたスピンオフ長編『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が発表されたが、こちらは2011年にフルカラーの愛蔵版コミックスとして単独で刊行されている。

一部のエピソードは2017年以降にPart4アニメに準じた内容でOVA化。

2020年12月末と2021年12月末にNHK総合テレビにてドラマ化された。

 

 

岸辺露伴は動かない 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

岸辺露伴は動かない 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

 

ドラマ『岸辺露伴は動かない』とは

 

 

2020年より特集ドラマとしてNHK総合テレビNHK BS4Kにて放送。

露伴役として高橋一生氏が主演、アニメ版『ジョジョを手がけた小林靖子さんが脚本を務めた。

ドラマ化に当たって設定の変更がなされており、露伴宅が原作版は住宅街に建てられているのに対し、ドラマ版は郊外の山間部に建てられており、原作では『富豪村』のみに登場する京香がメインヒロインかつ露伴の相棒的な位置づけで全話に登場する。

またジョジョ本編を未見の視聴者にわかりやすくするため、例えばスタンドについては「能力」「天から頂いたもの」「ギフト」という表現に変えられている。

従ってスタンド像も登場しない。

2020年12月28日から30日に第1話-第3話を連続放送。

本作品の『富豪村』『D・N・A』、短編小説集の北國ばらっど先生による『くしゃがら』を原作とし、撮影は2020年夏に行われた。

『D・N・A』については大幅に改変し、原作では主要キャラであった山岸由花子が登場せず、代わりに京香とドラマオリジナルの登場人物である平井太郎が関わるようになっている。

ギャラクシー賞テレビ部門の2021年1月度月間賞、および第58回(2020年度)の奨励賞を受賞。

選評では「独特な美意識に貫かれた奇想天外な原作の世界観を、こだわりぬかれた美術や演出で見事に再現」「役者陣もハマリ役ばかり」といった評価を得た。

2021年12月27日から29日に「第2期」として第4話から第6話を連続放送。

本作品の『ザ・ラン』『六壁坂』、スピンオフ元のジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けないの1エピソードが原作となる『背中の正面』の3本。

ストーリー構成としては『六壁坂』を軸の中心に据えて、他2話に登場する怪異が「六壁坂に潜むもの」として設定が改変されており、あわせて人物設定も例えば露伴から前借りを相談される編集者は京香に、乙雅三の職業が不動産業者となっているなどの変更点がある。

2022年12月26日・27日に「第3期」として第7話・第8話を連続放送。

本作品の『ホットサマー・マーサ』ダイヤモンドは砕けないの1エピソードが原作となる『ジャンケン小僧』の2本。

なお、アニメ版で露伴役を演じた櫻井孝宏氏が予告編のナレーションと各話でカメオ出演的に声のみで出演している。

第4話から第6話には櫻井氏に加え、スピンオフ元の第6部『ストーンオーシャンアニメ版で空条徐倫役を演じたファイルーズあいさんが出演している。

 

 

【Amazon.co.jp限定】BD 岸辺露伴は動かない(オリジナル特典:メインビジュアルキャラファインマット※イラスト面Lサイズ) [Blu-ray]

【Amazon.co.jp限定】BD 岸辺露伴は動かない(オリジナル特典:メインビジュアルキャラファインマット※イラスト面Lサイズ) [Blu-ray]

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 

 

あらすじ

 

 

(7)「ホットサマー・マーサ」

初回放送日: 2022年12月26日

 

 

長らくリアルな取材ができず、いらだつ露伴は子犬を連れて、散歩に出かける。

強い日差しとマスクのせいでもうろうとしながら見知らぬ神社に迷い込むと、そこには根元が洞になった巨木があった。

中は祠のようで、がぜん興味がわいた露伴は中に入るが、気がつくとそこにうずくまっていた。

洞を出て家に戻るが、ところどころ様子がおかしい。

さらには自分のベッドにシーツにくるまった女(イブ:古川琴音)がいて…

 

 

 

(8)「ジャンケン小僧」

初回放送日: 2022年12月27日

 

 

京香と打ち合わせ中のところに、漫画「ピンクダークの少年」を持ったファンの少年(大柳賢:柊木陽太)が突然尋ねてきた。

露伴は「仕事場にいきなり来るのは良くないね」と言って少年を追い返してしまうが、再び現れた少年は、やぶから棒にジャンケン勝負を露伴に挑むのだった。

露伴の行く先行く先に現れては、執ようにジャンケンを挑んでくる少年の目的とは?

 

 

 

いよいよ待望の新作が放送

 

 

2022年12月26日・27日に「第3期」として第7話・第8話を連続放送。

なかでも『ジャンケン小僧』は、原作でも非常に印象深いエピソードだ。

これを実写でどう表現するのか?

スタンドが登場しないから、オチはどうなるのか?

期待は膨らむばかりである。

もはや岸辺露伴本人にしか見えなくなってきた、高橋一生氏の演技にも注目だ。

毎度新作の発表が楽しみでしかないドラマ岸辺露伴は動かない

ジョジョ未視聴でも問題なく楽しめる作品だから、興味がある方は是非。

 

 

 

 

 

 

 

☆今すぐApp Storeでダウンロード⤵︎

Amazon Prime Video

Amazon Prime Video

  • AMZN Mobile LLC
  • エンターテインメント
  • 無料

Netflix

Netflix

  • Netflix, Inc.
  • エンターテインメント
  • 無料

ネットもテレ東 テレビ東京の動画アプリ テレビ番組をスマホで

ネットもテレ東 テレビ東京の動画アプリ テレビ番組をスマホで

  • TV TOKYO Communications Corporation
  • エンターテインメント
  • 無料

 

 

【アニメーション映画『東京ゴッドファーザーズ』】これだから人生は面白い!今敏監督が描いた傑作人情アニメ。

 

 

 

 

アニメーション映画

東京ゴッドファーザーズ

 

 

東京ゴッドファーザーズ』とは

 

 

東京ゴッドファーザーズ』(英題: Tokyo Godfathers)は2003年のアニメ映画。

パーフェクトブルー』『千年女優に続く今敏監督による長編劇場映画第3作である。

ストーリーとしてはシンプルで、東京の新宿に暮らす3人のホームレスがクリスマスの夜にゴミ捨て場で赤ちゃんを拾い、残された手掛かりから何とかその赤ちゃんを親元へ返そうと奮戦するというコメディである。

リアルな演出で知られる今敏氏としては珍しくファンタジー要素がなく、最も現実世界に近い作品である。

また、本作は1948年のアメリカ映画『三人の名付親』(原題: 3 Godfathers)に着想を得た映画としても知られている。

 

 

東京ゴッドファーザーズ

東京ゴッドファーザーズ

 

 

 

あらすじ

 

 

自称・元競輪選手のギンちゃん、元ドラァグ・クイーンのハナちゃん、家出少女のミユキ、三人は新宿の公園でホームレス生活を送っていた。

クリスマスの晩、ハナちゃんの提案でゴミ捨て場にクリスマス・プレゼントを探しに出かけた三人は、赤ちゃんを拾う。

赤ちゃんに「清子」と名付け、自分で育てると言い張るハナちゃんを説得し、三人は清子の実の親探しに出かけるが、行く先々で騒動が巻き起こる。

 

 


www.youtube.com

 

 

 

登場人物

 

 

ギン

声 - 江守徹

 

自称、元競輪選手のホームレス(本当は自転車屋の親父)。

3人の中ではホームレス歴が一番長い。

ギャンブルによる借金のために家族を残してホームレスになったが、根は娘想いで大きくなっているはずの娘のために、コツコツとお金を貯めている。

ギンの娘も、赤ん坊と同じ「キヨコ」という名前である。

当初は清子の両親探しに乗り気ではなかったが、娘との再会や清子が誘拐された子であることを知り、幸子を追う。

今までギャンブル運とは皆無だったが、終幕近くで宝くじで巨額を当てる。

 

 

ハナ

声 - 梅垣義明

 

ドラァグクイーンのオカマのホームレス。

彼氏と死に別れたことで生活力を失いホームレスとなる。

家族に恵まれなかったため、清子の境遇に一番同情している。

非常に人情深く、大好きだった「泣いた赤鬼」に準え、ギンの為にあえて悪役を引き受けることもある。

ホームレス生活がたたり体が弱くなっているが、その事を他の2人には隠していた。

捨てられていた赤ちゃんに「清子」という名前をつける名付け親。

よく一句思い付いて呟く場面がある。

劇中ハナが担当声優の梅垣義明氏の十八番でもある「ろくでなし」を歌うシーンがある。

 

 

ミユキ

声 - 岡本綾

 

家出少女の高校生。

猫を捨てられたと勘違いして、父親を口論の末に刃物で刺してしまい、そのまま家を飛び出しギン達と生活することになる。

ミユキの父は、肉親と離れ離れになった行方不明の赤ん坊(清子)捜索の担当者だった。

家出前は太っていたが、現在は長いホームレス生活により痩せている。

2人に憎まれ口を叩きながらも清子の両親探しを手伝い、清子を道連れに自殺を図る幸子に一喝した。

ラストは喧嘩別れした父と再会を果たした。

漢字で書くと「美由紀」。

 

 

清子

声 - こおろぎさとみ

 

ゴミ捨て場に置き去りにされていた新生児。

拾われたのがクリスマスだったため、「きよしこの夜」からとって清子(きよこ)と名づけられた。

3人が彼女を拾ってから、行く先々で奇跡がかった出来事が起きる。

 

 

太田

声 - 飯塚昭三

 

墓参りの帰りに坂道で自分の車に潰されかけていたところを、ギン達3人に助けられたヤクザの親分。

3人を娘の披露宴に招待するが、これが元で3人は銃撃事件に巻き込まれる事になる。

ギンが供え物の酒をくすねた墓石にも同じ苗字が彫られている。

 

 

母さん

声 - 加藤精三

 

ハナが以前働いていたオカマバーのママ。

広い心の持ち主で、ハナが客とのいざこざの末に飛び出した後も、「お金で解決できることだから」と特にハナを責めることなく待っていた。

 

 

泰男

声 - 石丸博也

 

幸子の夫で、清子をゴミ捨て場に放置した張本人。

ごみ溜めのような部屋で、ギャンブルに儚い夢を見ながらダラダラと生きているダメ人間。

その姿にかつての自分を見たギンにどやされる。

その後、清子が実の娘ではないことをギンに話し、自殺を図る幸子に謝罪し、駆けつける。

 

 

老人

声 - 槐柳二

 

老ホームレス。

路上で倒れているところをギンに見付けられ、死に際に自分の遺品を処分するように託す。

 

 

ミユキの父

声 - 屋良有作

 

警察官。

とある病院で起こった新生児連れ去り事件を担当している。

清子が無事保護された後ミユキと病院で再会する。

妻は宗教にいれこんでいる。

 

 

幸子

声 - 寺瀬今日子

 

清子の母親と名乗る女性。

清子を夫の泰男に捨てられた後、絶望して川に飛び込もうとしたところをハナとミユキに止められ、清子と再会するが、実際は清子は本当の子ではなく流産したショックで誘拐した他人の子で、自分の子として一緒に自殺しようと画策するも真相を知った3人によって阻止された。

 

 

ギンの娘(キヨコ)

声 - 能登麻美子

 

現在は看護師として働いている。

ギンがいなくなった後も、彼を恨むことなく母親と2人で待ち続けていた。

近々結婚予定。

 

 

医者

声 - 大塚明夫

 

旅の途中で倒れたハナを診察した医師。

実はギンの娘(キヨコ)の結婚相手。

 

 

新郎

声 - 小山力也

 

太田の娘婿。

ギンの借金を取り立てていたヤクザ。銃撃されかけた太田を庇い重傷を負う。

 

 

胡桃沢

声 - 犬山犬子

 

幸子夫婦が住んでいた近所の住人。

 

山之内

声 - 矢原加奈子

 

猫ババ

声 - 柴田理恵

 

幸子夫婦が住んでいた家の近所の住人。

 

 

タクシー運転手

声 - 山寺宏一

 

3人に妙に腐れ縁のある人。

殺人未遂の犯人を知らずに運んでいたり、カーチェイスに付き合わされたりと、ろくな目に遭わない。

 

 

 

 

 

 

 

大人のための娯楽アニメ

 

 

本作は子供向けのアニメではない。

まず主人公がアンダーグラウンドで生きている。

いわゆる社会の底辺だ。

クリスマスを舞台にしているが、浮かれている社会を遠くで眺めているような感覚。

クリスマスのキラキラしたイメージは捨てた方が良い。

また本作の物語を多くの人が "クリスマスの奇跡" と表現しているが、その喩えには個人的にピンとこない。

むしろ厳しい現実を突き付けられているようで、胸が少し痛くなる。

また作画もリアリティがあり、お世辞にも子供向けとはいえないだろう。

ただし、作画は本当に素晴らしい。

特に人物描写は秀逸。

昨今のジブリ色の強いアニメとは完全に一線を画す。

登場人物たちの表情の豊かさはさすが今敏監督のひと言。

ジブリ一色の風潮に少し飽き気味の方には必見の作品である。

 

 

 

 人に歴史あり

これだから人生は面白い

 

 

本作の主人公はホームレスだが、物語が進むにつれて "何故そうなったのか" が明らかになっていく。

クリスマスの夜に赤ん坊を拾って…という王道シナリオは表向きの物語であって、そういうバックボーン的なシナリオこそ、本作の楽しみ方の本質のような気がする。

人に歴史あり。

今、見えているものが真実とは限らない。

そんなメッセージ性を感じる。

そういう土台があってこそ、人の "奇妙な縁" というメインテーマが輝くのだと思う。

言うなれば、クリスマスというロマンチックなテーマに扱いながらも酷く人間臭いのだ。

良くも悪くも人間臭い。

だからこそ、是非大人に観てほしい作品なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆今すぐApp Storeでダウンロード⤵︎

Amazon Prime Video

Amazon Prime Video

  • AMZN Mobile LLC
  • エンターテインメント
  • 無料

Netflix

Netflix

  • Netflix, Inc.
  • エンターテインメント
  • 無料

ネットもテレ東 テレビ東京の動画アプリ テレビ番組をスマホで

ネットもテレ東 テレビ東京の動画アプリ テレビ番組をスマホで

  • TV TOKYO Communications Corporation
  • エンターテインメント
  • 無料

 

 

 

【アニメーション映画『雨を告げる漂流団地』】「子供の頃って何故つまらないことにあれほど意地を張ったのか?」と思わず自問自答してしまうほどリアルな子供像。

 

 

 

 

アニメーション映画

雨を告げる漂流団地

 

 

『雨を告げる漂流団地』とは

 

 

『雨を告げる漂流団地』は、スタジオコロリド制作による日本の長編アニメーション映画。

2022年9月16日にNetflixにて全世界独占配信、日本全国ロードショー。

本作は、ペンギン・ハイウェイ』『泣きたい私は猫をかぶる』に続くスタジオコロリドの長編劇場アニメ第3弾。

監督を務めるのは、第1弾のペンギン・ハイウェイで29歳という若さで異例の長編監督デビューを果たし、本作が長編映画2作目となる石田祐康氏。

また前2作に作画監督として参加した永江彰浩氏と加藤ふみさんがそれぞれキャラクターデザインとキャラクターデザイン補佐を務める。

小学生6年生の少年少女が、解体を待つ団地の建物に入り込み、その団地が海上を漂流するという物語である。

監督の石田氏は、

タイトルにしてしまうほど団地に思いを寄せた作品となりました。

こういう類いのアニメ映画としては恐らく変わり者です。

自分にとっても一つの挑戦となります。

分かりやすく学校にするなどの意見もありました。

苦しんで、悩んで、それでも信じるままに!

逆に皆で一緒になって知恵を絞りつつ!

……団地を船出させることになりました。

と制作発表に際してコメントした。

本作は監督の石田氏が描いた「団地が海の上を漂流するイメージボード」が企画の発端だったとされる。

制作に際して石田氏は実際に団地(神代団地)に移住している。

団地の設定を作るに当たっては、同じ団地の居住者でもある、団地探訪紹介サイト「公団ウォーカー」主催者の照井啓太氏から協力を得た(作品では「団地監修」でクレジットされた)。

照井氏によると、舞台となった団地はすでに解体されたひばりが丘団地がモデルとなっている(居住者への配慮から、現存する団地をモデルとすることは避けられた)。

また、ひばりが丘団地と建築年代・様式が類似する常盤平団地でロケハンがおこなわれた。

2021年9月25日に、Netflixのイベント「TUDUM: A NETFLIX GLOBAL FAN EVENT」で制作が発表され、同日キービジュアルやトレーラーも公開された。

 

 

雨を告げる漂流団地 (角川文庫)

雨を告げる漂流団地 (角川文庫)

 

 

スタジオコロリド公式ファンブック「雨を告げる漂流団地」

スタジオコロリド公式ファンブック「雨を告げる漂流団地」

 

 

 

あらすじ

 

 

小学6年生の航祐と夏芽は、まるで姉弟のように育った幼馴染。

小学6年生になった二人の関係性は、航祐の祖父・安次の他界をきっかけにギクシャクし始めた。

夏休みのある日、航祐はクラスメイトとともに取り壊しの決まった「おばけ団地」に忍び込む。

その団地は、航祐と夏芽が育った思い出の詰まった家でもあった。

航祐はそこで思いがけず夏芽と遭遇し、謎の少年・のっぽの存在について聞かされる。

すると彼らは突然、不思議な現象に巻き込まれる。

気づくと団地は大海原を漂流していた。

はじめてのサバイバル生活のなかで子どもたちは力を合わせ、もとの世界に戻るための旅に出る。

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 

 

登場人物

 

 

熊谷航祐

声 - 田村睦心

 

本作の主人公。

小学6年生。

 

 

兎内夏芽

声 - 瀬戸麻沙美

 

本作のもう一人の主人公。

航祐の幼馴染。

両親は離婚し母子家庭。

航佑の祖父、安次を実の孫の航佑以上に慕い懐いていた。

 

 

のっぽ

声 - 村瀬歩

 

団地に住みついていた謎の少年。

 

 

橘譲

声 - 山下大輝

 

航祐たちの同級生で、大柄の少年。

4人兄弟の長男ゆえに穏やかな性格。

 

 

小祝太志

声 - 小林由美子

 

航祐たちの同級生。

6年生ではあるが小柄で性格もかなり幼い面がある。

解体工事中の団地に潜入を計画した。

 

 

羽馬令依菜

声 - 水瀬いのり

 

航祐たちの同級生。

航佑のことが好きだが中々素直になれない。

航佑と親しい夏芽を嫌っている。

家は裕福でフロリダ旅行に航佑を誘おうとしていた。

 

 

安藤珠理

声 - 花澤香菜

 

航祐たちの同級生。

令依菜と親しく、令依菜が航佑を好きなことも知っている。

 

 

熊谷安次

声 - 島田敏

 

航祐の祖父。

 

 

兎内里子

声 - 水樹奈々

 

夏芽の母。

 

 

 

音楽

 

 

主題歌

 

  • 「消えてしまいそうです」

作詞・作曲:ACAね / 歌:ずっと真夜中でいいのに。

 

 


www.youtube.com

 

 

挿入歌

 

  • 「夏枯れ」

作詞・作曲:ACAね / 歌:ずっと真夜中でいいのに。

 

 


www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

 

「子供の頃って何故つまらないことにあれほど意地を張ったのか?」と思わず自問自答してしまうほどリアルな子供像

 

 

本作が描く子供像はムカつくほどに秀逸だ。

子供の頃の思慮の浅さやつまらない意地が、驚くほど忠実に描かれている。

観ていて本気でムカつくということは、それだけリアルだということ。

おかげで良くも悪くも、自分が子供だった頃を思い出させてくれた。

ほとんどが悪い思い出だが…。

 

 

 

フリが少し長すぎたか?

 

 

序盤から中盤までは登場する子供たちへのイライラが募る。

少しも前へ進まない関係性や毎回同じことで揉めたりと、展開が遅かったように感じた。

中盤のモヤモヤが長かったせいか、世間の評価もあまり高いものではない。

たしかに中盤までは非常にもたついている。

しかし個人的にはイライラすらも、すべて終盤のための布石だったように思う。

何故なら中盤までの鬱憤は、観終わった後にはすべて晴らされていたからだ。

もしかしたら中盤のもたつきやイライラは、観る者の回顧のための時間だったのではないだろうか。

回顧の舞台として、団地だったのではないだろうか。

だからこそ、最後にはあのイラつきが嘘だったかのように、非常に清々しい気分でエンディングを迎えることができた。

映像美は安定の◎。

相変わらず作画は非常に美しい。

物語を形成する主人公のメインエピソードはもちろん、脇役たちのエピソードも短いながらどれも秀逸。

イライラはするが、それぞれのキャラがしっかり確立されていて素晴らしかった。

世間の評価はどうであれ、個人的にはさすがスタジオコロリド、さすが石田祐康監督といえる名作。

興味がある方は是非。

 

 

 

☆今すぐApp Storeでダウンロード⤵︎

Amazon Prime Video

Amazon Prime Video

  • AMZN Mobile LLC
  • エンターテインメント
  • 無料

Netflix

Netflix

  • Netflix, Inc.
  • エンターテインメント
  • 無料

ネットもテレ東 テレビ東京の動画アプリ テレビ番組をスマホで

ネットもテレ東 テレビ東京の動画アプリ テレビ番組をスマホで

  • TV TOKYO Communications Corporation
  • エンターテインメント
  • 無料

 

 

 

 

 

 

【クールジャパン機構の失敗は「官」の傲慢】カルチャーのことをまるで知らない人たちがカルチャー分野に投資するから失敗する。

 

 

 

 

アニメ文化への冒瀆

 

 

クールジャパン機構の失敗は「官」の傲慢

カルチャーのことをまるで知らない人たちがカルチャーの分野に投資するから失敗する

 

 

日本のマンガ、アニメや農産品、ファッションを海外に売るために政府も出資して設立されたクールジャパン機構が巨額赤字で危機に陥っている。

問題はこんな駄目ファンドが生まれ、今まで続いているかということだ。

 

 

 

税金の無駄遣い

破滅に向かうクールジャパン機構

 


2022年11月22日付の朝日新聞『失速したクールジャパン 政府肝入りファンドに「最後通告」』という記事が出た。

要約すると第二次安倍政権の肝いりとして2013年から官民ファンドとして設立されたクールジャパン機構(以下、CJ機構)が21年末の段階で累積309億円という巨額の赤字を垂れ流しており、財務省が23年度中にも機構の統廃合を検討しているようである。

しかしこれは予想された結果である。

CJ機構が東南アジアにおける事業計画の一大拠点として開店させたマレーシア・クアラルンプールの「ISETAN The Japan Store」。

クールジャパンを謳っておきながら、店内には「スターウォーズ」「ディズニー」の商品が氾濫し、「日本産コンテンツ」は無いに等しかった。

食品フロアはむごいものだった。

日本からマレーシアに輸入された農産品が、現地の市場価格を無視した異様な値付けがなされ、当然誰も買わないので放置されている。

ファッションフロアも閑古鳥が鳴く。

世界各地に進出しているユニクロ等のノウハウを無視し、「日本製品は優秀で高いブランド力を持つから工夫しなくとも売れる」という独善的な発想のもとに馬鹿高い値付けを行っているので、まるでフロアは失敗した遊園地のように客が誰もいない。

同年6月、「ISETAN The Japan Store」の株式をCJ機構が手放して事実上撤退した。

しかしなぜCJ機構はこれほどまで徹底的な失敗したのだろうか。

端的にいえば、CJ機構は日本のコンテンツや農産品、ファッションを海外に売り出すと放言しておきながら、自国のことを何も知らず、進出先の商圏における競合企業等について市場調査を何もしなかったからである。

敵を知らず己を知らず...放漫、慢心、傲慢、無思慮、そして無知。

あらゆる冠詞をつけても足りないが、このような堕落をCJ機構は「日本は凄いのだ。ブランド力のある日本製品は無条件に海外に受け入れられるのだ」と糊塗して正当化した。

CJ機構は失敗の総本山であり、完全に市場感覚が欠落した腐敗の集合体である。

例えば日本のアニメ、漫画等に引き寄せて分析を行っていこう。

前述の「ISETAN The Japan Store」のとんでもない体たらくが示すように、CJ機構は日本のアニメ、漫画を売っていくと謳っておきながら、実際に日本国内に於いてどのようなアニメや漫画が人気であり、海外に於いてどのような具体的な作品が受けているのか、という知識を持たない。

「ISETAN The Japan Store」の店舗構成が、CJ機構の無知の全てを物語っている。

 

 

 

これぞ「官」の傲慢

敵を知らず己を知らず

 


ふつう、セールスマンは他人に商品を勧めるとき、自らが商品を使ってみて商品知識を深め、セールスポイントを探っていく。

コンテンツも同じで、まず観てみて読んでみて感動するから他人に勧めようという熱量が生まれる。

つまりセールスマンは、商売人であると同時にその商品の熱心なユーザーでなければならない。

自分の会社が造った自動車に一度も乗らないのに、どうやって他者にその製品の良さを宣伝できるのか。

商売人として当たり前のイロハをCJ機構は無視している。

表面的には日本のアニメ、漫画は世界中でファンを獲得している、とする。

これは概ね事実だが、CJ機構の構成員は自国のアニメを観ず、漫画も読んでいる形跡がない。

もしこの手のカルチャーに少しでも造詣があるのであれば、80年代から90年代~ゼロ年代前半にかけて日本アニメの国際的評価が飛躍的に高まる切っ掛けになった「ジャパニメーション」と呼ばれる作品群を重点配置するのが自然である。

それは大友克洋氏のAKIRAを筆頭として、北米における日本アニメの市場的橋頭保になった押井守氏のGHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊

日本アニメとして史上初めてカンヌ国際映画祭で上映されたイノセンス

或いは山賀博之氏の王立宇宙軍 オネアミスの翼(この作品の製作の為に設立されたのがGAINAXで、ここからのちのエヴァンゲリオンが誕生する)。

または国際的な評価が高い今敏氏の東京ゴッドファーザーズ筒井康隆氏原作の『パプリカ』など、ないしはその関連作品群である。

大友氏、押井氏、今氏らの偉大な日本アニメ界の巨匠のことを何も知らない。

手塚氏ですら極めて怪しい。

観ている・読んでいる形跡がない。

実はこの問題はCJ機構だけではない。

日本における政治家のほとんどすべてがそうである。

日本のアニメ・漫画は世界中でファンを獲得している、クールジャパンこそが日本における数少ない輸出コンテンツだ、成長戦略の中核である、云々。

猫も杓子も政治家はこのようにいう。

しかし彼らは、自らが称揚するこういった日本のカルチャーにまったく触れている形跡がない。

 

 

 

 

 

 

 

アニメ、漫画に無知・無関心

 

 

日本のアニメ、漫画と言ったコンテンツは日本が有する数少ない輸出コンテンツであると政治家の多くはおしなべて述べるが、では具体的になどういった作品が人気であり、具体的にどのような作品がどういった文化圏で受容されているかの各論になるとまるで答えられない。

大体彼らは『ワンピース』鬼滅の刃ドラゴンボール』『ドラえもんなどと答える。

間違いではないが雑な回答である。

ジャンプ作品であればNARUTO』『BLEACH』『デスノートあたりを即答できない時点で、大味のカルチャーにしか触れていない人なんだと一発で分かる。

幽遊白書は知っていてもHUNTER×HUNTERは読んでいない。

「トンパがムカつく」と振っても、ハンター試験編なぞ知るはずもなくまったく会話にならない。

レベルEについては存在すら知らない。

進撃の巨人がジャンプで連載された作品であると思っている場合もあるから手が付けられない。

ドラえもんを挙げるのなら挙げるで、同時にF先生の「大長編」で好きな作品を最低でも三つは挙げてほしいものである。

その回答は『魔界大冒険』『鉄人兵団』『宇宙小戦争』が望ましいが、まぁそれ以外でもよい。

しかし「大長編」の意味することろが分からないから会話が進まない。

「SF短編集」に話が及ぶことなど夢のまた夢の話である。

では回答として頻出するドラゴンボールならば実際に読んでいるのかというと、その形跡もない。

「18号可愛い」と言っても、18号のことを知らない。

知らないので会話が成立しない。

単に国民的な作品だからという理由でドラゴンボールと言っているだけで、実際に読んでいるわけではない。

辛うじてかわぐちかいじ氏の沈黙の艦隊ジパングは読んだ、という人もいる。

政治的な作品だから読んでいる政治家は多い。

しかし太陽の黙示録は読んでいない。

こっちの方が防災の観点から重要だと思うが読んでいない。

要するに「漫画読み」としての最低限度の作法がなっていない。

文化庁がメディア芸術祭をやって素晴らしい作品を毎年選出しているのに、プラネテス『ヴィンランドサガ』ヒストリエシドニアの騎士も知らない。

将棋が趣味ですと言っているにもかかわらず3月のライオンを知らない。

アフタヌーンの「四季賞」といってもまったく分からない。

アフタヌーンが雑誌であること自体知らない。

未来少年コナンのことを話しても、青山剛昌氏のコナンの方だと思い込んでいる。

ジムシー」を欧州で迫害にあってきた人々のことですね、などと平気でとぼける。

ジプシーの話題ではないのに。

何も知らないのであればクールジャパンが~、などと言うべきではないが、とりあえずそれを言うことが時流でありクールだ、と考えている。

ゲームはどうだろう。

スーパーマリオ』『ストリートファイター』『鉄拳』『ポケモンあたりを挙げられるのならまだマシな方である。

ファイナルファンタジーの7と10の区別がついていないことなどザラである。

FFの文脈の中で「ティーダ」といっても、日産のティーダのことだと思っている。

そもそもRPGをプレイしたことがないのではないか。

著者の世代は例えばドラゴンクエスト3に熱狂したが、そういった原体験を彼らは持たないのだろう。

つまりセールスマンはその商品の熱心なユーザーでなければならない、という基本原則をまるで踏まえていないのである。

アニメ・漫画・ゲームは「子供向けのもの」という蔑視でもあるのだろうか

しかし子供向けに収まらないからこそこういった作品が海外で受けているのだが、自家撞着的である。

モンスターハンターぐらいはプレイ、ないしはプレイ動画くらい観てから海外に乗り出すべきだが、モンハンとは何かということを知らない。

時間が無いからプレイ動画を見る余裕がない、というのは言い訳にならない。

それこそユーチューブの機能で倍速、三倍速等の機能があるから、早送りで見ればゲームシステムの基本構造は理解できるがそれもしない。

彼らの中でゲームのハードは「ゲームボーイ」、良くて「セガサターン」で止まっている。

知識が更新されておらず、とにかくカルチャーに触れていない。

触れていないのにクールジャパンだ、と無理やりに喧伝して予算を付けるからCJ機構の悲劇が始まったのだ。

 

 

 

他人のカネで投資するから失敗しても平気

 


当時、自民党クールジャパン戦略推進特命委員会委員長の山本一太氏がアニメの話を持ち出した時のこと。

山本氏は後に群馬県知事になるが、流石に委員長だけあって稲田朋美さんよりは遥にアニメの知識があった。

山本氏は「私はサブカルが好きで、攻殻機動隊とかが特に好き」と語る。

お、なかなか本格派なのかな?と思うだろう。

しかし「攻殻機動隊の何のシリーズが好きですか?」という質問に山本氏は「テレビ版の...」とだけ言って正確に応えられなかった。

劇場アニメとしての攻殻機動隊は95年の押井版『GHOST IN THE SHELL、2004年の続編『イノセンス黄瀬和哉版『攻殻機動隊 ARISE等からなるが、テレビシリーズは神山健治監督の攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(02年)、攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG(04年)等があり、どれを指してテレビ版と言ったのは曖昧である。

たとえアニヲタでなくとも、アニメファンであるなら攻殻機動隊についての一般的見解としてこのような答え方は普通しない。

山本氏は政治家の中ではアニメに相当明るい方だが、それでもこの程度なのである。

要するに彼らは、日本人であり日本社会で生きながら、漫画やアニメといったコンテンツ自体に触れていない。

「若い人のカルチャーは良く分からない」という理屈も理由になっていない。

そもそも日本におけるアニメ・漫画コンテンツの主力購買層は日本社会全体の高齢化もあって年齢層が上昇している。

クリエイターも長年活躍されている人が大勢いて、70歳、80歳の巨匠も珍しくはない。

要するに彼らはクールジャパン~と言っておきながら、その中核をなすアニメ・漫画を観るのも読むのも億劫だし、ゲームをプレイする意欲もないし、そもそも関心がないのである。

関心がないのならCJ機構など作るべきではないが、「成長戦略が~」という掛け声のもと無理やり予算を付けると事業としては動き出してしまう。

もう止まらない。

破滅に向けて一直線に坂道を転がっていく。

政治家もCJ機構の中の人も全部そうなのである。

カルチャーのことをまるで知らないのに、カルチャーの分野で投資行動をする。

だから失敗する。

悪い意味で最初から失敗が約束されていたのがCJ機構なのだ。

こんなバカげたことがあるだろうか。

株式投資をするにあたって、財務諸表を読めないとか、チャートの読み方を知らない、PBRという単語の意味が分からない、という人は居ないはずだ。

何故かと言えば、そのような無知のまま投資を行えば必ず失敗するし、その失敗は直接的に自分の財布を痛めるからである。

CJ機構は官民ファンドであるが、実際には税金を原資とした政府出資の方が多く、つまりは「他人のカネ」だからこのような感覚がない。

リスクへの抵抗感がなく、失敗しても自分の財布は痛まない、という意識の上に胡坐をかいているので、土台儲からない滅茶苦茶な案件を「有望」と判定して出資してはすべて失敗して巨大な赤字を垂れ流し続けているのである。

 

 

 

 

 

 

 

興味がないならクールジャパンに関与するな

 


投資するためには敵(競合)を知り、己の実力を知らなければならないが、そもそもそういった感覚がないので、日本のカルチャーが~、サブカルが~、クールジャパンが~と掛け声を繰り返すだけで、たった1クールのアニメすら観る努力をしていない。

1クールは原則13話からなる。

太陽の牙ダグラムよりずっと手軽に観ることができる。

OPとEDをカットすれば正味5時間で終わる。

風と共に去りぬ(約4時間弱)を観ることができる体力があるのなら簡単な筈だ。

だが観ない。

興味が無いからだ。

政治家や高級官僚に対してポプテピピックを楽しめるようになれ、とは言わない。

ソードアート・オンラインを観なくてもいい。

原作も読まなくていい。

シリカちゃんが何なのかわからなくてもいい。

カウボーイビバップ『天国の扉』に至るまでルドビコ療法的に「渡辺信一郎の傑作だ!」などと叫んで強制したりしない。

古典的なスペースオペラが好きならコブラを1話だけ観てくれればいい。

ヤマトも『愛の戦士たち』だけを観ればよい。

『2199』まで観る必要な無い。

ミノフスキー粒子」が何のことなのか知らなくてよい。

ジオンに兵があってもなくてもどっちでもいいだろう。

無理しなくていい。

しかし政治家が文化事業にかかわる、と公言して国策として予算を付けるのであれば、最低でも『四畳半神話大系』くらい観ておけ、と誰かが言うべきではないか。

もちろん投資行動を実際に行うCJ機構の中の人は必須だ。

何故それをしないのだろう。

興味が無いからだ。

まるでカルチャーに対し無関心だからである。

このような堕落・怠惰・傲慢・無知が煮詰まったのがCJ機構であり、つまりCJ機構の失敗の本質とはすべてここにあるのである。

日本の農産品は高付加価値だ、と信じ込んでありえない値付けをして展示し、誰も買わないので産廃処理される。

既に日本のファストファッションが膨大な試行錯誤を行って現地の市場を開拓しているのにそれを無視し、「日本ブランドであれば現地の消費者も関心を持つ」と傲慢に錯覚して誰も買わない服やアクセサリーを展示していく。

ZARA『H&M』は高いデザイン性のわりには廉価な価格帯や企業の宣伝が受けたのであって、その国の政府が予算を付けた結果、世界的なファストブランドになったわけではない。

そもそも、或る特定の文化的コンテンツは完成度が高ければ自然に海外にファンを獲得するものであり、政府が旗を振る必要があるのか。

それよりも、日本のテレビやネットで放映されたアニメがものの数分後には中華圏のネット動画に違法アップロードされる事実の方が、政府として真っ先に取り組むべきことではないのか。

コンテンツは国家がごり押ししなくても強いファンを形成する

あらゆる世界的コンテンツには政府の支援は無い。

ジョージ・ルーカススターウォーズや、ジェームス・キャメロンタイタニックアバターは、アメリカ政府が予算を付けて海外に普及させた結果、歴史的な興行収入を生んだのだろうか。

まったく違っており米政府は1ドルも使っていない。

逆に村上春樹氏の作品が海外で根強いファンを獲得したのは文化庁文部科学省の努力の結果なのか。

黒澤明監督が世界中でリスペクトされているのは政府の努力の結果なのか。

勿論そんな事実は一切ない。

日本のアニメや漫画もゲームも、あらゆるコンテンツは自由競争の中、その完成度が高いがゆえに世界中のファンを魅了した結果、自然に受容されたものであり、日本政府の力ではない

後から政府が成長戦略が~と乗っかる形でCJ機構を作っただけで、そんなことをしなくとも日本産コンテンツは十分に強いはずだしこれからも強いだろう。

政治家やCJ機構の中の人は、自分が全く知らない分野に、一切首を突っ込むべきではない。

まして税金を使ってファンドを作り赤字を垂れ流すなど言語道断で、CJ機構など最初から造らなければよかったのである。

放っておけばよい。

無駄に構わなければ、このような悲劇は起こらなかった。

公金の無駄遣いを今後どう総括するというのだろうか。

許されざる失敗だが、もう取り返しがつかない。

海外で日本アニメ、漫画、ゲーム等のファンがこれだけ増えた。

今後もし、政治家や政府がクールジャパンが~、と旗を振るなら、最低でも海外のファンの質問に対して、基礎的な知識を前提に答えられるだけの素養を絶対に必要とする。

惣流・アスカ・ラングレー」と「式波・アスカ・ラングレー」の違いがその眼帯の有無を以っても鑑別できないのなら、もうそんな政治家や官僚はクールジャパンを語る資格がないので白蛇伝からやり直してほしい。

白蛇伝を観てもそのアニメ史的意義が分からないのなら、カルチャーについて関与するのをやめ、ひたすら民間の創作活動を邪魔しない方向で放任してほしい。

こんな雑なカルチャーへの認識で「クールジャパン!」「日本スゴイ!」と言うのだからお話にならない。

大衆受けを狙って宮崎駿監督が~、スタジオジブリが~、と言うのならシュナの旅On Your Markは最低限度押さえて置くべきだ。

が、そもそも漫画版のナウシカすら通読していないのである。

日本の政治家にもかかわらず、日本のカルチャーについて自身がまるで無知というのは恥ずかしいことだ。

政治家になるのには最低限度のイロハ的な要素があるが、クールジャパンを謳う場合には何故か最低限度の知識も、文化的マナーも必要が無いとされている

カルチャーを一等低く見て、馬鹿にしているからかもしれない。

非常におかしいことで異常だ。

何も知らないのにカルチャーで儲けようと思うべきではない。

そういった官製ファンドなど無用の長物であり、これを教訓に二度と類似組織を作るべきではなく、アニメも漫画もゲームも、政府は放っておいて二度と介入しないでいただきたい。

 

 

日本に寄生し血税を貪る政治家たち―「公費天国」の地方自治体の不正・腐敗を糾弾する(22世紀アート)

日本に寄生し血税を貪る政治家たち―「公費天国」の地方自治体の不正・腐敗を糾弾する(22世紀アート)

 

 

 

 

 

 

 

☆今すぐApp Storeでダウンロード⤵︎

日本の政治闘争

日本の政治闘争

  • Roman Shvab
  • ゲーム
  • 無料