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完全趣味の世界

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ヤンキー漫画の実写化は難しい【福田雄一監督作品「今日から俺は‼︎」︎】ヤンキー漫画実写化の成功例と失敗例

 

 

 

今日から俺は‼︎」とは

 

 

今日から俺は!!」は西森博之氏による漫画作品。

『増刊少年サンデー』(小学館)にて1988年9月号から1990年8月号まで連載。

その後掲載誌を『週刊少年サンデー』(小学館)に移し、1990年40号から1997年47号まで連載されて完結。

コミックス版全38巻。

ワイド版全19巻。

コンビニコミック版全14巻。

文庫版全18巻。

2012年4月時点で累計発行部数は4000万部を突破している。

テレビドラマ企画が始まり久しぶりに復活した2018年11月24日発売の『週刊少年サンデーS』2019年1月号(小学館)にて「今日から俺は!! 特別編」が連載されている。

またそれを原作にしたOVA作品及びオリジナルビデオ、劇場公開映画、テレビドラマの実写作品化もされた。

 

作品の舞台は千葉県。軟葉高校とその周辺地域を舞台にしたヤンキーの日常・バトル漫画でありコメディ・ギャグ漫画。

三橋貴志と伊藤真司が様々な敵と戦ったり珍事に巻き込まれたりする。

各サブタイトルは全て「○○編」。

不良モノの漫画には珍しく暴走族構成員が登場せず、田中良が女子を助けた時(3巻)や、三橋の過去(18巻)などにのみ登場している。

作中の不良の暴力性も比較的控えめで殺し合いレベルの戦闘はない。

ヤンキーギャグ漫画でありながら下ネタが非常に少なく、また恋愛関係において奥手で、性描写もない。

主に1990年代にヒットした漫画であったが、2018年から2020年にかけてテレビドラマ・実写映画化され、リバイバルヒットした。

 

 

 

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原作をヤンキー漫画とは認めない

 

原作はあくまでヤンキーギャグ漫画である。

決してヤンキー漫画ではないと著者は思う。

ちなみに原作は全巻持っていて、その上での感想だということはお断りしておこう。

原作は全巻持っているがヤンキー漫画として読んだつもりは一度もない。

それは原作がヲタクが描いたヤンキー漫画のように思えたからだ。

そもそも本物のヤンキー感がまったくない。

校章なんか付けているヤンキーなんかいない。

ヤンキーが制服のネクタイなんかするわけがない。

赤テープ白テープも知らないのではないだろうか。

そんな原作をヤンキー漫画と呼ぶには抵抗があった。

これは個人的な意見だが…

長期連載はしていたものの、面白かったのは10巻くらいまで。

それ以降は惰性だった。

大ヒットの要因は原作の面白さというよりは、ひとえに福田雄一監督の力量と監督のぶっ飛んだ演出に完璧に応えた俳優陣によるものであったと思う。

 

ところで薄いカバンといえば昔、秀逸な標語を目にしたことがあるから余談だが紹介しておこう。

服装の乱れは心の乱れ

カバンの薄さは知能の薄さ

おっしゃる通りだ(笑)

こういうの若い子は知らないんだろうな…

 

 

 

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最初の実写化

 

93年4月にOVA化され、シリーズ全10作のヒット作に。

そしてOVAより一足早い93年1月には、東映Vシネマとして初の実写化が実現。

主人公の三橋&伊藤役には、役名を芸名とした三橋貴志と、中倉健太郎の新人2人が抜てきされ、シリーズ全6作(シリーズ第3弾は、映画版として劇場公開)が制作された。

しかし正直、こんなのあったね〜程度の記憶しかない。

 

 

 

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福田雄一監督

 

福田 雄一氏は、劇作家、放送作家、ドラマ・映画脚本家、舞台・ドラマ演出家、映画監督。

劇団「ブラボーカンパニー」座長。

コメディ作品を次々に生み出し、ムロツヨシ佐藤二朗といった個性派俳優を抜擢し、「コメディの奇才」と称された。

1990年に旗揚げした劇団ブラボーカンパニーで座長を務める傍ら、フリーの放送作家として数多くの人気バラエティ番組の構成を手掛ける。

映画「逆境ナイン」('05)や「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」('08)で脚本を担当。

監督・脚本を手がけたTVドラマ「33分探偵」シリーズ('08~'09)やDVD「THE3名様」シリーズ('05~)などで着実にファンを増やし、ブラボーカンパニーの舞台を映画化した「大洗にも星はふるなり」('09)で長編映画初メガホンをとった。

深夜ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ('11~'16)で人気を不動のものにした。

コメディセンスに定評があり、人気漫画の実写映画化した「HK 変態仮面」シリーズ('13、'16)や「斉木楠雄のΨ難」('17)などを手掛けたほか、「銀魂」シリーズ('17、'18)を大ヒットに導いた。

その他、TVドラマ「アオイホノオ」('14)、「スーパーサラリーマン左江内氏」('17)、「今日から俺は!!」「聖☆おにいさん」(ともに'18)などの監督・脚本・演出を務める。

 

 

 

 

 

福田雄一監督版「今日から俺は‼︎」

 

賀来賢人伊藤健太郎の共演、福田雄一監督の演出・脚本による2018年のドラマ版、そして20年7月から公開された劇場版の大ヒットで、再び注目を集めた80年代青春ツッパリコメディ「今日から俺は!!」。

金髪パーマの規格外ヒーロー・三橋貴志が、トンガリ頭の伊藤真司(伊藤)とともに “最強のツッパリコンビ” として大暴れするさまを描いている。

 

 

 

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劇場版「今日から俺は‼︎」の感想

 

福田組は大好きだからとても忍びないのだが…

やはりヤンキー漫画の実写化は難しいと感じたのが率直な個人的な感想。

つまらなくはないが間延びしていた感が否めない。

たしかにドラマ版は面白かった。

しかし原作の面白いエピソードはドラマで粗方使い果たしてしまった。

劇場版の長尺に耐えられて、かつ面白いエピソードがひとつも残っていなかった。

福田監督はドラマだけで終わると思っていたのではないだろうか。

まさか劇場版まで作るとは考えもしなかったのではないだろうか。

正直原作の中でもかなりつまらないと思っていたエピソードを映画化してしまったのは残念と言うほかあるまい。

本当に面白いエピソードはすべてドラマで使い果たしているのだ。

これは福田組のせいでも、熱演してくれた演者さんのせいでもない。

むしろ福田組だったからこそのヒットだし、福田組でなければ少しも面白くはならなかっただろう。

しかし主題歌は大変良かった。

ドラマでも使用した "男の勲章 / 嶋大輔" はもちろん、"ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編) / 横浜銀蝿" はサイコーだ。

演者がLIVE形式で演奏し歌う演出も良かった。

細部まで遊び心を忘れない福田組ならではといえる演出だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤンキー漫画実写化の成功例

 

なんといってもヤンキー漫画実写化の大成功例といえば古くはビー・バップ・ハイスクール(BE-BOP-HIGHSCHOOL)」、新しくは「クローズZERO」が代表的な作品だろう。

ビー・バップ・ハイスクール(BE-BOP-HIGHSCHOOL)」は、きうちかずひろ氏による同名の漫画が原作。

「クローズZERO」の原作は高橋ヒロシ氏による漫画「クローズ」

どちらもヤンキー漫画として「今日から俺は‼︎」よりリアリティーがあった。

何より実写化された際に集められたヤンキー役のエキストラはほとんどが本物のヤンキーだったという。

ビー・バップ・ハイスクール(BE-BOP-HIGHSCHOOL)」が実写化されたのは、まさにヤンキー時代真っ最中。

ビー・バップ・ハイスクール(BE-BOP-HIGHSCHOOL)」の人気はわかるのだが、ほぼ同時代(7年の隔たりがあるが…)の原作「クローズ」が時代を経て実写化されヒットしたのは、「クローズZERO」のキャスティングが人気若手俳優を集めたことだろう。

ヤンキーブームの再燃というよりは、イケメン&ちょいワルが人気になったと思われる。

 

余談だが「ビー・バップ・ハイスクール(BE-BOP-HIGHSCHOOL)」は、町中華っぽいラーメン屋には必ず置いてあったイメージだ。

何故だったんだろう?

 

 

 

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「クローズ」も原作は全巻制覇しているが「クローズZERO」のエピソードはなかった。ZEROと銘打つからには「クローズ」へと繋がっていく最初の物語という理解でいいのだろう。

 

 

 

 

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最後に…

 

個人的にヤンキー漫画で好きな作品は、いささかメジャーな作品になってしまうが、やはり特攻の拓ろくでなしブルースになる。

車の旧車ブームをつくり出したのが頭文字Dだとするなら、単車の旧車ブームをつくり出したのは特攻の拓だと信じている。

ろくでなしブルースは東京四天王がめちゃくちゃ格好良かった。

東京四天王って言葉の響きだけでもサイコーだ。

次はこの辺のことを記事にしようかと思案中。

 

ちなみに一応お断りしておくがビー・バップ・ハイスクール(BE-BOP-HIGHSCHOOL)」「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編) / 横浜銀蝿も著者はリアタイではない。

もっと上の世代の人の話だからくれぐれも間違えないで欲しい。

最後に銀蝿がすげー面白いことをしていたので貼り付けておく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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