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【2022年大河ドラマ『鎌倉殿の13人』】第33回「修善寺」のタイトルは頼家の末路はもちろん、善児の最期までをも暗示していた?

2022年大河ドラマ

鎌倉殿の13人

 

 

鎌倉殿の13人

 

 

『鎌倉殿の13人』は、2022年(令和4年)1月9日から放送されているNHK大河ドラマ第61作。

脚本は大河ドラマ3回目となる三谷幸喜氏。

平安末から鎌倉前期を舞台に、歴史書吾妻鏡をベースとした源平合戦鎌倉幕府が誕生する過程で繰り広げられる権力の座を巡る駆け引きを、その勝利者で北条得宗家の祖となった北条義時を主人公として展開する。

ユーモアを交えたホームドラマのような描写とともに、徹底して無情で陰惨な粛清劇が描かれる。

タイトルの「13人」とは、源頼朝の死後に発足した集団指導体制である「十三人の合議制」を構成した御家人を指している。

 

 

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あらすじ(後編)

 

 

頼朝の嫡男・頼家が2代目鎌倉殿となると、義時は若い頼家を補佐することを目的とした十三人の合議制を発足させる。

しかし、これに反発した頼家は、御家人たちの意見を無視した政を行うようになる。

そのような中で、宿老の一人である中原親能が、三幡の病死をきっかけに鎌倉を離れる。

また、同じく宿老の梶原景時が、三浦義村と結城朝光の仕掛けた策略によって失脚し、討ち取られる(梶原景時の変)。

さらに、宿老であった三浦義澄や安達盛長が相次いで病死すると、合議制は崩壊する。

これを機に北条家と比企家の権力争いが激化すると、比企能員は策を巡らし、義時の妹である実衣の夫・阿野全成を死に追いやる。

 

 

 

北条家の家人・従者

善児(ぜんじ)

演:梶原善

 


下人。

伊東祐親、梶原景時を経て、義時の雑色となる。

百姓の出身。

刺客として用いられており、暗殺だけでなく、諜報活動も行う。

主命を粛々と実行し、感情を表に見せることはない。
伊東家では祐清に命じられて千鶴丸を溺死させる。

頼朝が挙兵すると、祐親の命で茂光と宗時を暗殺する。

伊東の館が頼朝軍に包囲された際には、祐親から八重を殺す命を受けていたが、江間次郎を殺害した後、三浦義村と戦闘になって手傷を負う。

伊東家の離散後は、畠山重忠の館に盗みに入ったところを捕まり、景時に拾われる。

景時の命により旧主である祐親・祐清父子を暗殺すると、上総広常の誅殺にも加担する。

また、静御前が男子を生んだ際には、その子を由比ヶ浜に沈める。

義時が奥州へ向かった際には景時の命で行動を共にし、藤原頼衡を殺害する。

富士の巻狩りに際しては、曽我兄弟が謀反を企てていることを景時に伝える。

源範頼に大姫を呪詛した疑いがかけられると、景時の命で修善寺にて範頼を暗殺する。

景時が宿老となると、御家人たちの動向を監視し、結城朝光の発言を景時に報告する。

景時が流罪となると、景時の命によって次の主を義時とする。

年を取ったため、義時に2代目となるトウを紹介する。

その際に義時から、景時からの褒美として、宗時を殺した際に奪った巾着袋を渡される。

 

 

 

恐るべし天才・三谷幸喜

第33回「修善寺

 

 

頼家最期の地・修善寺

 

伊豆半島の中心に位置する温泉街・修善寺

その地名の由来にもなっている寺院「修禅寺」には、奇妙な面が寺宝として残されている。

その木彫りの面は、見開いたまん丸な目に大きな鼻や盛り上がった頬、威嚇するように歯をみせている。

そして面の中央に上から下へと一直線に入った大きな亀裂が、ただならぬ雰囲気に拍車をかける。

この面にまつわる逸話が残されている。

"鎌倉幕府・2代目将軍、源頼家のものだ" 。

 

 

頼家の最期

 

僧・慈円が著した愚管抄によれば、元久元年7月18日(吾妻鏡では19日)のこと。

修善寺に幽閉されていた頼家が、「首に紐を巻きつけられた上、ふぐり(陰嚢/いんのう)を取られて殺された」という。

武芸の達人であった頼家に刀を振り回されることを恐れてか、おそらく入浴中を襲ったのだろう。

ただ、なぜ陰嚢を取ったと記しているのかは計り知れない。

裸で暴れる男をおとなしくさせるには、それが最善の方法だったのかもしれない。

一説によれば、陰嚢ばかりか陰茎(いんけい)まで切り落とされたとまでいわれることもあるが、真偽は不明だ。

ともあれかつて将軍の座にあった御仁が、入浴中を襲われて陰嚢を掴み取られて悶絶死(あるいは刺し殺されたか)したというのだから、何ともショッキングな出来事である。

 

 

善児は実在しない

 

物語の要所要所で登場してきては、そのことごとくで暗殺に手を染めてきた善児。

しかし "善児" という下人の名は、北条家の使用人の中には確認されない。

もちろん架空の人物だからだ。

だが善児のモデルとなった人物なら存在している。

吾妻鏡にもその名が登場する、金窪太郎行親(かなくぼのたろうゆきちか)なる人物。

だが残念ながら、本題はそこじゃない。

もし金窪太郎行親が気になる人がいたら自分で調べてみてほしい。

だいたい時の権力者というものは、善児のような人材を常に抱えているもの。

善児の存在自体には、何ら不思議はない。

 

 

なぜ「善児」という名だったのか?

 

善児は架空の人物。

だったら好き勝手にネーミングできる。

ならばきっと、善児を演じている梶原善氏に由来する名なのだと考えるのが普通だ。

著者も今の今までそう考えていた。

 

 

タイトル「修善寺」の意味

 

ここで再び大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第33回「修善寺へと話を戻そう。

前述した通り、鎌倉幕府2代将軍・源頼家最期の地である。

故に頼家の運命を暗示するようなタイトルだと、皆が考えるだろう。

だが「修善寺」にはもうひとつ、脚本家の恐るべき深謀遠慮が隠されていたのだ。

 

 

天才・三谷幸喜の本領発揮

驚愕のダブルミーニング

 

 

修善寺」の主役はふたり?

 

本稿で主に登場した人物が二人いる。

まずは源頼家

修善寺」と聞けば…の人物だ。

あとひとり…そう、善児である。

善児も第33回「修善寺の主役のひとりだ。

善児の名の由来は演者の名からだと推察してみた。

この推察が、まったくのハズレということはないだろう。

だが天才・三谷幸喜氏の深謀遠慮は、我々凡人の想像をはるかに超えていた。

 

 

善児の死亡フラグ

 

第32回「災いの種」では、これまで無慈悲に人を殺めてきた善児が、突然キャラ変し、視聴者を驚かせた。

頼家の長男・一幡を生かしていると聞いた義時は、一幡が匿われている善児の元へと向かう。

第32回では、比企一族の滅亡後が描かれた。

泰時から、せつが生んだ頼家の長男・一幡(相澤壮太君)を生かしていると聞いた義時は、一幡がかくまわれている善児の元へと向かう。

そこで義時が目にしたものは、一幡にせがまれ、遊び相手となる善児。

義時は「あれは生きていてはいけない命だ」と善児に一幡を殺すよう命令するが、善児は「できねえ」と断る。

以前手にかけた八重の子・千鶴丸と「何が違う?」と問う義時に対して、善児は「わしを好いてくれている」と驚きの一言を口にする。

義時からは「似合わないことを申すな」と言われ、善児は意を決して刃を取り一幡へと近寄るが、殺すのをためらってしまう。

代わりに義時自ら手を下そうとするが、善児に育てられ、今や暗殺を実行するまでになったトウが間に入り、「一幡様、トウと水遊びをいたしましょう」と、その場から連れ出す。

善児は当然、一幡の “その後” を分かっていて、まさかの涙。

自分が作った遊具を壊すのだった……。

鶴丸をはじめ、北条宗時、江間次郎、伊東祐親と息子の祐清、静御前が産んだ男児や藤原頼衡、源範頼の命を奪い、「アサシン(暗殺者)」として恐れられてきた善児。

『鎌倉殿の13人』では、"らしくないこと" をし出すと消されるのがお約束だ。

人の心が芽生えた暗殺者に明るい未来はない。

 

 

「終・善児」

 

いよいよ本題だ。

繰り返しになるが、第33回「修善寺のタイトルの意味のひとつは頼家の最期を暗示したもの。

そしてもうひとつは善児の最期にまつわるものだ。

修善寺では頼家だけでなく、善児も最期を迎える。

「終・善児(修善寺)」である。

 

 

 

天才・三谷幸喜

いったいいつから「修善寺(終・善児)」を考えていたのか…

 

 

梶原善氏は三谷作品でお馴染みの役者さんだ。

そのキャスティングに不思議はない。

はじめから修善寺で善児を終わらせるつもりで、梶原善氏を起用したのか?

名前は最初から善児だったのか?

いつからこれを考えていた?

あまりに壮大すぎて、訳がわからない。

いったい何がどうなって、こんなダジャレみたいなダブルミーニングになったのか…。

「終・善児」を単なるダジャレだと断ずるのは容易い。

偶然にすぎないと軽視するのも簡単だ。

だが偶然というだけで、このような気の利いたダジャレが生まれるものだろうか?

何より、内容にフィットしすぎている。

奇跡のようなこんな偶然は、そうそう起こるものではない。

ならばもしこれが、偶然などではなく三谷幸喜氏の深謀遠慮だとしたら…。

素晴らしいとしか言いようがないだろう。

あまりに見事すぎる三谷脚本。

まだまだ楽しませてくれそうだ。

 

 

 

さらに驚愕の事実が?

 

 

事実確認はまだ出来ていないが、これまで善児が劇中でその手にかけてきた人数が12人になるらしい。

そして13人目が頼家だった。

だが結果は失敗。

13人目になったのは善児自身だというのだ。

これが本当なら、何たる深謀遠慮か。

"13人" というキーワードがこんなところにも。

恐るべし、三谷幸喜脚本。

いったいどこまで計算されているのか…。

ここまでくると、すべての演出に意味があるような気さえしてくる。

頼家が暗殺されるシーンよりも、善児がトドメを刺されるシーンよりも、三谷幸喜氏の頭の中が一番怖い…。

 

 

 

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